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キミしか見えない【東京リベンジャーズ】

第2章 居場所=三ツ谷隆



「あっ、そうだ これ頑張ったご褒美」


言いながらゴソゴソと鞄の中を探ると棒付きキャンディを2人に渡した


「このイチゴの飴ね、とっても美味しいの お裾分け」


「わぁ、ありがとう!お姉ちゃん!」


嬉しそうにキャンディを受け取るとガサガサと包を開けてパクっと口に入れた

「美味しい〜」


「甘〜い」


それぞれの感想を聞いていると公園の入口から声が聞こえた


「ルナ!マナ!」


「あっ、お兄ちゃん!」


言いながら手を振る2人の視線の先には慌てた様子のシルバーパープルの髪の男の子が駆け寄って来ていた


「お前らちゃんと入口から見える所にいろよ、探しただろう」


息を切らしている所を見ると慌てて探し回ってたみたいだ


ここの公園の水道は公園から奥の方に設置されているのでなかなか見つけにくかったのだろう


「あのね、ルナが転んじゃったの」


「えっ!?大丈夫か?」


そう言って慌てる男の子には口を開いた


「あの、一応水で洗ったので 家に帰ったらお兄さんの方でちゃんと消毒してあげてください」


「このお姉ちゃんがルナを綺麗にしてくれたの、それでねお菓子も貰ったんだよ」


言いながら持っていた飴を見せていた


「えっ?!あ、すいません何か色々してくれたみたいで」


キズ跡と飴を交互に見ながら隣りにいたに視線を向けると深々と頭を下げた


「あっ、いえいえ、たまたま通りかかっただけですし」


「そうは言っても、何かお礼させてくれ」


「えぇっ!そんな大層な事してないのでっ!」


慌てて遠慮する様な言葉を口にすると両脇からガシっと服を掴まれた


「お姉ちゃん、お家に寄っていって」


「お兄ちゃんのご飯美味しいんだよ」


「あぁ、それいいな、良かったら寄っていってくれ」


3人から口々に出る提案には困った様に目線を彷徨わせた


「え?え?だから本当に…「寄っていってくれるよな?」



何だろう…圧が凄い そう思ったら口から自然と出たのは「はい…」の一言だった









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