第2章 居場所=三ツ谷隆
学校の帰り道、私、は公園の前をいつもと変わらずに通ろうと思った
すると公園の中から可愛い女の子達の楽しそうな声が聞こえた
ふと視線を向けるとキョウダイだろうか、楽しそうに滑り台に駆けていくのが分かる
それを何気なくぼーっと見ていたら先を走っていた女の子が躓いて転んだ
「ルナっ!」
後ろの女の子は慌てて駆け寄るが転んだ女の子は目に涙を溜めて今にも泣きそうだ
「ルナ痛い?大丈夫?」
転んだ女の子の目の前でしゃがんで心配そうにする女の子は転んだ女の子の膝が擦り剥いているのに気が付き、同じ様に涙目になった
このままじゃ2人同時に泣いてしまう!そう思ったは思わず2人に駆け寄ってしまった
「大丈夫?歩ける?」
駆け寄って膝をついて同じ目線にすると少し汚れてしまったスカートの土を払った
「このままじゃバイ菌入っちゃうからお水でちょっと洗おうか」
そう言って笑顔で笑うと涙目になりながらも女の子はコクンと頷いた
その様子を見ていたもう一人の子はの服をチョイチョイと引っ張って
「…お姉ちゃん、ルナ大丈夫?」
と心配そうに聞いてきた
「うん、大丈夫だよ 怖くないように一緒に行こうか」
ともう片方の手を差し出すとそろ〜っと手を握り返してくれた
二人を水道の近くのベンチに座らせるとは自分のポケットからハンカチを取り出して水道水で濡らした
「お待たせ、ちょこっと痛いけど我慢できるかな?え〜っと…」
「ルナ頑張る!」
「じゃあマナはルナの手を握っててあげる」
そう言うとマナという少女はルナの手をギュッと握った
「うん、じゃあマナちゃんと頑張ってね」
言いながら擦りむいた箇所に濡らしたハンカチで汚れなどを落とすと鞄に入れていた絆創膏をペタっと貼った
「これで良し!でもちゃんと消毒してないから帰ったらお家の人にお願いしてね」
二人で目を瞑って耐えていたルナマナにそう言うと「頑張れて偉いね」と頭を撫でた
撫でられた2人は嬉しそうにえへへと笑った