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キミしか見えない【東京リベンジャーズ】

第7章 先手=松野千冬




「…何かしようかなぁとは考えてたけど私のほうが度肝抜かれちゃった」


「アイツはヤルときにはヤル男だかんな」


何故か自分の事のように自慢気に言う場地には小さく苦笑した


「そんで?千冬何したんだよ」


ワクワクといった顔が滲み出ている一虎には これは言わないとしつこいぞと悟ったのか大きなため息をついた


「…告白紛いな事を言われただけ…」


「へぇ、じゃあ両想いじゃん!おめでとう!」


「ちょっ!何で一虎が知ってるのよ」


「あのなぁ…分かりやすいんだってお前ら…」


の言葉を聞いていた場地は一虎の反応に驚く姿にデジャヴュの様なモノを感じた


千冬もそうだけど きっとも無意識に千冬を目で追っていた


そう、お互いに見つめるだけ こっちが言いたくてウズウズしてしまう


「当然『私も好き〜』なんて言ってまとまったんだろ?」


一虎はの声真似をするように言った言葉には眉を寄せた


「そんな事言うわけないでしょ」


「あ?何でだよ」


一虎に向けた言葉に場地が首を傾げる お互いに好きだとわかったなら想いを伝え合うだろと当たり前に思っていたからだ



「だって、気の迷いって事もあるでしょ?」




「「は?」」


予想外の言葉にその場にいた2人は同時に聞き返していた


「ほ…ほらっ!気分が高まっちゃって言ったとか!それに…年上だし…へへっ」


どうしてこうもこの2人は似ているのだろう


場地が見てもわかるくらいにお互いに意識し合ってるのにまだごちゃごちゃと理由を付けて勝手に隔たりを作り合ってる


「俺はそんなに恋愛の事とかよくはわかんねーけどそれは間違ってる事くらいはわかんよ」


頭を軽く掻きながら場地は小さくため息をつくとを見た


「年下だとか年上だとかそんなフィルター越しではなくて今、の目に映ってる千冬を見てやれよ」


続け様に今度は一虎がそう言うとくいっと顎でフロントにいる千冬を指した


「あのどっからどーみても浮かれてる千冬を見ても気の迷いって思えるのかよ」



の視線の先にはデレデレとフロントの人と会話をしている千冬の姿が目に映った








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