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キミしか見えない【東京リベンジャーズ】

第6章 距離の温度=羽宮一虎



突然のシャッター音にはビクっとしたが千冬がいそいそと場地に携帯を渡していたので千冬がどこかを写真に収めたのだと理解した


場地はその写真を確認すると すぐにそのままへと渡した


「?私が見るの?何を撮って…」


渡された携帯の画面を見て今度はが固まった





「ギャァァァァァァ!何何?これ怖い!!」



が目にしたものは自分の首筋にある無数の紅い跡 これが何なのかは嫌でも分かる


「ちょっと!!一虎ぁぁぁ!」


思わず携帯に力を込めるながら怒りに震えるの様子に千冬は慌てて『さん壊れる壊れる!』と叫んだ


「…いやぁ、つい?」


「つい?じゃねーよ!何考えてんだよっ!」


一虎の悪びれない態度にの代わりに場地が怒りの声を上げた


「だってそこにあったら吸いたくなるだろ」


「お前は…!来い!!」


全くと言っていい程 悪気のない一虎はしれっとそっぽを向いた


その様子がお気に召さなかったのか場地はズカズカと一虎に近付き、グイっと首根っこを掴んだ


「おいっ!何すんだよっ!!」


場地の行動に一虎は声を上げるが 場地はそのままズルズルと一虎を引きずるとポイッと部屋の外に出した


「お前は朝飯抜きだ 反省しろっ」


そう言うと場地はピシャンと扉を閉めた


「は?はぁぁぁぁ!?マジふざけんなっ!開けろ!」


ドンドンと力強く扉を叩き出す一虎に場地は無視を決め込んだ


「おい、コイツは無視して朝飯食べるぞ」


くるりと場地が目線を向けた先には顔を真っ赤にしていつの間にか上げていた髪を下ろして隠すように髪を握っていた


「だ…大丈夫っすよ!髪を下ろしてたら全然見えないしっ気にならないですって!」


千冬の必死なフォローも聞いてるのか聞いてないのか俯いたまま動かない


「ほらっ、朝飯食べるぞ 俺達しか見てねーから 後で隠しとけ」


だから大丈夫だから との頭をポンっと叩きながら場地はにかっと笑った


「それにしてもアイツ お前の事好きすぎるよなー」


朝ごはんの用意された食卓に座りながら場地がそう溢すと千冬やもつられて座った








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