第6章 距離の温度=羽宮一虎
「おわっ!馬鹿っ暴れんなって」
暴れ出したを何とか抑えようと腕に力を入れると益々は慌てる
「だってこんな近い…っ!」
「…あのな〜さっきも言ったけど お互いにこの距離に慣れようっつっただろ?」
「それはそうだけど〜こんな近いとドキドキしっぱなしなんだけど」
思わず顔を覆って顔を真っ赤にしたままは小さく呟いた
「そんな事言ってもな…それに、ドキドキしてんのはだけだと思うなよ」
「へ?一虎もするの?」
「…あのなぁ…もぅいいや、これで分れよ」
一虎は小さく溜息をつくと更にへとくっつけた
ピタリとくっついた体から自分自身の鼓動と一虎の鼓動が同じ様な速度で聞こえる
同じ様にリズムを刻む鼓動の音にの気持ちもだんだんと落ち着いてきだした