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キミしか見えない【東京リベンジャーズ】

第6章 距離の温度=羽宮一虎



シブシブとの前に座った一虎を見てはカチっとドライヤーのスイッチを入れた


「一虎ってさ〜いつも髪乾かさないでいるの?」


「いや、乾かすよ乾かす」


「え?じゃあ何で今日は乾かしてないのよ」


一虎の髪を乾かしながらは返ってきた返事に疑問を投げた


「だってに乾かして貰いたかったから」


悪びれもなく言う一虎に「ただ自分で乾かすの面倒だったんでしょ」と呆れたように言うと一虎はいきなりグリンと顔を上に向けてを見上げた


「ちょっ…!顔に風が…「好きな女に構ってもらいたいって思うのは変?」


「えっ!?いや、変では…」


ただそんなストレートに言われたら何も言えなくなる


「そ…それよりも、さっきのは言い過ぎだと思う」


再度おなじことを言うと一虎は少し機嫌が悪そうに口を尖らせた


「だってアノ女 の事『地味』っつった」


「だってじゃない、それにあの女の子達に比べたら地味に決まってるでしょう」


先程の女の子達はみんな綺麗にメイクしていてお風呂上りのスッピンの自分なんかと比べたら明らかに地味だと思う


「俺にとってはが1番可愛いんだよ」


「…そりゃどーも」


照れくさくてそうぶっきらぼうに返してくるに一虎は「ちぇ〜信じてないじゃん」と不満そうな顔を向けて正面を向いた


別に信じてない訳じゃないけど改めてそんな事言われると落ち着かない



「ーはい、終わり」


カチっと電源を切ってクルクルとコードをドライヤーみ巻き付けて洗面台へと直しに行くの姿を一虎はじっと見つめていた



はいつも一虎が言う言葉をあまり本気で捉えない それは長年側にいたから『慣れ』もあるのだろうけど 一虎としてはもう少しドギマギしてくれてもいいんじゃないかと常日頃思っている


今回の旅行も一虎がどうしてもと場地に頼み込んで何か理由を付けて連れ出した

本当は2人で旅行なんていうのが1番のシチュエーションなのだろうけど一虎もまたと一緒で気恥ずかしいのが先にくる


似た者同士なのだ






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