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キミしか見えない【東京リベンジャーズ】

第6章 距離の温度=羽宮一虎



思わず間抜けな声が出てしまった


「いや〜起きたら場地達が先に風呂に入ってゆっくりしてたからさ、俺も入って来ようとしたら止められて」


「あ…そっか…」


あまりにもずっといるからすっかりと忘れていた


一虎の首には…


「あ〜、もしかして一虎くん コレのせいで大浴場に入れないんでしょ?」


一虎を囲んでいた女の子の一人が首筋に入ってるスミを突いた


そう、一虎は首に入っている入れ墨で大浴場には入れないのだ っていうか軽々しく触らないで欲しい



「の部屋 露天風呂あったろ?入っていい?」


「えっ!?朝にゆっくり入ろうかと楽しみに取っておいたのに!」


一虎の言葉に過剰に反応すると「え〜俺狭いユニットバスなんて嫌だ」なんて言われた


きっと場地に「お前はユニットバスで充分だろう?」なんてきっと言われたに違いない


「あっ、じゃあ私達と一緒に入らない?」


「「…は?」」


思わず2人同時に出てしまった言葉にとんでもない提案をした本人は特に気にもせずにどんどんと話し出す


「私達ぃ、この後 貸し切り風呂を予約していて良かったらどうかな?」


(イヤイヤどうかなじゃないでしょ!) 言葉には出なかったがその言葉がの頭の中をぐるぐると駆け回った


っていうか会って間もない男を誘う彼女達を純粋に尊敬した これがいわゆる『旅行マジック』!


勝手にそう命名したは内心ハラハラしながら成り行きを見ていた


「一虎くんの〜入れ墨もっと間近に見てみたいなぁって」


そう言いながら一虎に触ろうとした女の子の手をガシっと掴んだ


「ちょっと何?」


「え…何って…」


思わず掴んでしまった手をはパッと離すとわざとらしそうに愛想笑いした


「アナタが嫌がるから私達が誘ってるんじゃない」


ねぇ〜?っと他の女の子に同意を求める彼女にはぐっと押し黙った


「アナタが一虎くんのなんなのかは知らないけど 地味っぽい子より私達といた方が絶対に嬉しいに決まってるわ」


ふふんと自信満々な彼女に何も言い返せないでいると ずっと黙って見ていた一虎が口を開いた


「あのさ、俺早く風呂に入りたいんだけど」








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