第5章 近くにいすぎて=場地圭介編
「なぁ、なんで馬鹿真面目にこっちの部屋に帰ってきて心地良く寝ちゃってるの?」
お箸でフリフリと向かいに座ってる圭介を一虎が指した
翌日、朝食を取る為に隣の部屋へと向かったは何故か一虎に攻めたてられている光景に首を傾げる
「あっ!さん おはようございます!」
ペコっと頭を下げて挨拶をしてくる千冬には挨拶を返すと『アレ何?』と目で訴えた
「よぉ、おはよう ゆっくり寝れたみてーだな 一人で」
一虎がに向かってそう話を振るが 何故か語尾が強いような気がする
「俺さ なんでお前ら上手くまとまったのに一緒に寝ないの?俺良く分かんねーんだけど」
「か…一虎!」
いきなり振られた話しにの顔に一気に変わった
「な…何で…」
ヨロっと後ろへ下がるに一虎は小さなため息をついた
「あのなぁ、どっからどう見ても好き合ってんのに気が付かないのは本人達だけだっての」
一虎は持っていた箸でグサっと卵焼きを刺すとそのまま口に放り込んだ
「言っとくけどなぁ 千冬だって気が付いてたんだからな」
「えっ!?」
その言葉にはバッと千冬を見ると千冬は気まずそうに目を逸らした
「あ…あのスイマセン 気付いていました…」
小さな声で話す千冬にはヘナヘナと蹲った
(は…恥ずか死ぬ!!)
「だからさっきから言ってるけど何で一緒の部屋で寝てねーの?」
「そりゃあ、両想いって分かってすぐだしそんな…」
モゴモゴと言い訳をする圭介に一虎は「はぁ?」とすぐさま返した
「あのなぁ、今時の中学生だってもっと進んでるわっ!思春期ですかっ!?」
思わず声を荒げるように言う一虎に千冬が慌てるようにフォローした
「場地さんはさんが大切だからゆっくり進めるに決まってるじゃないっすか!」
「はぁ!?ゆっくり過ぎてじーさんとばーさんになりそうな勢いじゃねーかっ」
「それはそれで仲睦まじいじゃないっすか!」
「お前らヤメロ!」
何故か2人が険悪になる場に圭介の声が響いた