第5章 近くにいすぎて=場地圭介編
圭介の言葉にクスクスと笑っているを見て
「言っておくけど俺だってヤキモチ妬いたんだからな」
嬉しそうに笑うの動きがピタッと止まる
「あ、ヤキモチじゃねーか こう、他の男に見せたくないってのは…そうそう!独占欲だ!」
にかっと笑うとスッキリしたような顔をに見せた
何だろう、いつもと違う環境だからか 思っている事がスラスラと口から出てくる
も普段 圭介の口から出てこないような言葉の数々を聞いて ポカンとしている
本当はもっと早くに言いたかった でも今の関係も心地が良くて言い出せなかった事に後悔する
だってポカンと呆けてるの姿も可愛いだなんて思うほど圭介の恋心は拗らせてるなと自分で自分を笑った
「や…やだなぁ、圭介 そんな独占欲だなんて そもそも私は圭介の側を離れる気はないよ」
「それは幼馴染みとしてか?」
「…え?…そ…それは勿論」
「俺はお前の恋人として側にいてぇ」
ボトッ
握っていたペットボトルが地面に落ちた
それくらいにとっては衝撃的だった
今までそんな素振りも何も見せなかった圭介が想像していなかったセリフを口にする
それはずっと願っていた事 だけど長年側にいたから分かる それはきっと勘違い
はひと呼吸置いて口を開いた
「…圭介それは勘…「勘違いとか言うなよ そんな言葉で終わらせんな」
の言葉に被せるように圭介はの目を真っ直ぐ見た
「俺は勘違いでこんな事言う程バカじゃねぇ」
「わ…私だってこんな…こんな事納得…」
あまりの急展開には戸惑うように瞳が揺れ フッと視線を外す
その仕草に圭介はガッとの両手首を掴んだ
「いい加減受け入れろ!俺はお前が好きなんだ!」