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キミしか見えない【東京リベンジャーズ】

第4章 プロローグ=場地圭介 羽宮一虎 松野千冬



「うっま!!この肉うめー!」


「一虎くんっ!あんまり詰め込むと喉に詰まるっすよ!」


「ほっとけ千冬、そうなったら自業自得だ」


あの後 部屋に運ばれた豪華な食事に美味しそうに勢い良く食べ進める様子をはポカーンと見ていた


男の子が良く食べるというイメージはあったけどこんなに食欲旺盛なのかと関心していた


「〜蟹剥いて蟹」


スススっとの方へと蟹の入ったお皿を寄せると一虎はニコッと笑った


「おいっ一虎、自分の分くらい自分でしろや に甘えるんじゃねー」


圭介が一虎にそう言うが、一虎は聞こえていませんと言う様な顔でそっぽを向いた

「さん 俺が剥きますから ゆっくり食べて下さい」


真正面で千冬がにそう言うと蟹を自分の方へと寄せようとする


「大丈夫 慣れてるから千冬くんこそ沢山食べて?」


千冬の手をそっと制するように重ねると千冬は慌てて手を引っ込めた


その様子を特に気にする様子もなく再度 蟹の皿を手元に引き寄せるとペキペキと蟹を剥き出した


「う…うまっ!さん蟹を剥くの早いですね」

蟹を剥くのに上手い下手があるのかは皆無だけど次々に剥いていくの動きに千冬は感嘆の声をあげた


「早いのはいいんだけど全然食ってねーじゃん」


自分の事より人への気遣いで全く料理に手を付けてないに圭介は呆れた声を向けながら箸で肉を一口大に切るとそのままの口元へと差し出した


「ほら、口開けろ」


「はい、あ〜ん」


その一連のやり取りが当たり前のように行われている事に千冬以外は誰も違和感を覚えなかった


「はぁ…本当に仲がいいんスね」


3人のやり取りを見ていた千冬はポツリとそう溢した


こんな風に自然に通じ合える関係は長年ずっと一緒に過ごしてきたからこその場面なのだって分かってはいるけど


やっぱり少し羨ましいなと心の何処かで思う千冬がいた














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