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キミしか見えない【東京リベンジャーズ】

第4章 プロローグ=場地圭介 羽宮一虎 松野千冬




「はぁ?」


の言葉にいち早く反応した一虎はすぐに圭介を見た


「良かったじゃねーか、いつでも風呂に入れるぞ」


一虎からの視線から逃れる様にあさっての方向を見ながらに言うと


「だけズリぃ!」


と言いながらが手に持っていたカードを奪い取ると隣の部屋へと走り出した


「あっ!一虎くんっ!」


起き上がった千冬が慌てて手を掴もうとするがあと少し届かずそのままスルリと抜けて行った



一虎はから奪ったカードを差し込んで室内へと足を踏み入れたらガラス窓からモクモクと上がる煙の方へと向うと開放的な檜の露天風呂が佇んでいた


「何で俺達の部屋には風呂付いてねーんだよ」


後から追って入ってきた圭介に一虎は不服そうな顔をした



「俺達の部屋に風呂付いていたらお前酒持ったまま出てこねーだろうが」


『俺は折角の旅行でアル中出すの嫌だからな』と圭介は一虎に言うとウグッと一虎は言葉に詰まらせていた


絶対に『月見酒〜』とか言って楽しむつもりだったのだろう


「ホラホラ、そろそろご飯の時間ですよ」


そう言いながら千冬は一虎の背中をグイグイと押し進めた



「マジ?豪華だといいな〜」


千冬の言葉にすぐに興味は食事の事に切り替わり一虎はウキウキした足取りで出て行った


「あの…本当にいいの?部屋変わらなくていい?」


の不安そうな声に圭介はポンっと頭に手を置いて


「気にすんなって、アイツも本気で言ってるわけじゃねーから」


と にかっと笑って言った


「さんも早く行きましょう!」


急かすように背中を押してくる千冬には苦笑しながらもそのまま部屋を出た





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