第4章 プロローグ=場地圭介 羽宮一虎 松野千冬
それぞれの部屋に入って15分後
すっかり落ち着いたようにお茶などを啜っている圭介達の部屋の扉が勢い良くドンドンとなった
「アイツもうちょっと優しく叩けない訳?」
呆れたように扉に目を向ける一虎同様 圭介が千冬に
「千冬ぅ開けてやれ」と言うと
千冬は「はいっ場地さん!」と言って立ち上がってそのまま入口へとかけて行った
「はいは〜い さん 今開ける…うわっ!」
カチャカチャと鍵を開けた瞬間に勢い良く飛び込んできたにビックリしてそのまま一緒に倒れ込んでしまった
ドシンという音に何事かと圭介と一虎が入口の方へと足を向けると そこにはが千冬を押し倒したような体制の2人がいた
「…イテテ…さん、急に飛び込んできたら危ないですよ…」
仰向けになって頭を擦りながら ふと千冬は今の状況を段々と理解してきて茹でダコの様に顔が赤くなる
「ごめんごめん早く話したくてさ…ん?千冬くん顔が赤いよ?ハッ!もしかして私のせいでどこかぶつけた?」
千冬に乗っかったまま あっけらかんと言うだが、段々と顔が赤くなっていく千冬の両頬をガッと掴んで慌てるように顔を近づけた
「さん近い近い!!」
更に危機的な状況に千冬はプチパニックになっていた
「…何やってんだよ」
ヒョイっとの両脇を持って千冬の上からをどかすと圭介は呆れたような溜め息をついた
「〜千冬はそういうのに慣れてないんだから襲っちゃ駄目だろ」
ニヤニヤと楽しそうに笑う一虎には意味が分からなくて首を傾げた
「…?一虎の言ってる意味が分からない そんな事より部屋!部屋が凄いの!」
思い切り一虎の話を『そんな事』で片付けたは今度は圭介の手をブンブンと振った
「イテーって落ち着け 部屋がどうした」
のはしゃぐ姿に落ち着かせるように「どうどう」と嗜めるがの勢いは止まらずグイグイと圭介に詰め寄った
「私の部屋 露天風呂が付いてる!」