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キミしか見えない【東京リベンジャーズ】

第4章 プロローグ=場地圭介 羽宮一虎 松野千冬



そして冒頭へと戻る


「…っていうかさ、何で私まで社員旅行のメンバーに入ってるの?」


いまだ欄干から景色を眺めながら疑問をぶつけるに圭介は当たり前のように言った


「だって俺ら仲間だろ?」


そう言われては悪い気はしなかった


子供の頃からの付き合いだし 圭介が仲間思いなのは昔から変わらない


「お前俺達よりあの店の事把握してんだからもう従業員だろ?」


「いや、普通に副業になっちゃうじゃん…」


先を歩いてた一虎がを見ながら言うと それを否定するようにはすぐに言葉を返した



「さんが従業員だったらエプロン用意しないとですね!」


「だから違うって…聞いてる?千冬くん」


千冬くんは圭介の中学からの後輩だ


何故かやたらと圭介を尊敬していて圭介の言うことは素直に信じる



「もういいじゃん、タダで泊まれるんだぜ?喜んどけって」


「そうそう、こういうのは楽しんだモン勝ちだせ」


「俺達と沢山思い出作りましょう!」


口々に投げかけられる言葉には小さく息をついて気持ちを切り替えるように走り出した



「うぉっ!」


「あぶなっ!」


圭介と一虎の間に飛び込む様に飛び付くと嬉しそうに笑った



「へへっ本当はすっごく楽しみだったの」


「そうだと思った」


「見てりゃー分かるよ」


そう言い合って笑う姿を後ろから千冬が眺めて「仲良いな」とポツリと呟いた




「場地様 そしてお連れの皆様方、ようこそ当旅館へ」



フロントでチェックインを済ませて戻って来た達の前に着物を着たスタッフが静かにやって来た


「それではお部屋へとご案内致します」


「お願いします」


がそう言うとにっこりと微笑まれた


案内される前に荷物を持つと言われたが 丁寧に遠慮した


「お食事は何時頃に致しますか?」


「あー6時くらいがいい」


「おい、一虎 ちょっと早くねーか」


「えーだって腹減り過ぎたら俺死ぬもん」


「俺らは死なねーし」


などとギャーギャーと騒ぎ出す2人の様子にと千冬は困った様に苦笑する













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