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キミしか見えない【東京リベンジャーズ】

第1章 喧嘩するほど仲がいい?=佐野万次郎



「おっ、久し振りだな」


次の日の夜、午前中にマイキーと靴を取りに行ってその足で気になっていた駅前のカフェで高いケーキを3つほど平らげてきた

マイキーにいくらでもなんて言われたから遠慮なく食べた

ケーキを食べた後、集会に出るから一旦マイキーは特攻服と隆くんの家に置いてあるバブを取ってくると行ったので一足先には神社へと足を向けた


神社に来ると先にいたドラケンや場地が笑顔で迎えてくれた


「何だ、もう少し喧嘩してると思ってたのに」


からかう様に言ってくる場地に「期待外れでごめんね」と返した


「何?もしかしてマイキーあの事言ったの?」


そう問いかけてくるドラケンにはキョトンとした顔を向けた


「あの事?」


「あぁ、アイツ話してねーのか まぁマイキーからしてみればこっ恥ずかしいか」


ケラケラと笑うドラケンにはズイっと詰め寄った


「ねぇ、万次郎何て言ってたの?」


グイグイと詰め寄ってくるにドラケンは楽しそうに口を開いた


「アイツさスゲーをバブに乗せたがってただろ?だから聞いてみたんだよ『何でそんなに熱心に乗せたがるんだ』って」


「あぁ、確かに」


「そしたらアイツ、締りのねー顔でなんて言ったと思う?『自分が見ている景色を一緒に見たい』んだってさ」



もう何ヶ月も前になるだろうか毎回マイキーとが言い合いをしているのを見てがたまたま来ない日にドラケンはマイキーに聞いたことがあるそうだ


「なぁマイキー」


「何?ケンチン」


神社の階段に座るマイキーの横に腰を下ろしながらドラケンはマイキーに疑問を投げかけた



「あんだけに拒否されてんのに何でそんなに熱心に乗せたがんだ?」


「俺さ〜と同じ景色を見てみてーんだ」


「は?何言ってんだお前」


予想とは違う言葉にドラケンは困惑したように顔を顰めた


「俺のバブに一緒に乗って風の心地よさとか二人で感じたいんだ」



『俺が見ている景色を一緒に見たい』


マイキーはそう言って笑ったそうだ




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