第3章 三ツ谷隆〜Another〜
がその声に恐る恐る振り返ると木村がにっこりと笑顔で立っていた
「…木村くん…」
「ほら、何かの縁だし 俺と帰ると楽しいよ?」
この自信満々な発言は何なんだろう
「いや、今日は寄るところがあるから…」
そう言ってそそくさと歩き出すの後をにこにこと付いてくる
「寄る所?俺も一緒に付き合うよ ほら、2人の方が楽しいし」
「い…、いやいや!私 スーパーに寄ってご飯作らないといけないからっ」
「スーパー?さん料理すんの?だったら俺が荷物持ちするよ そんでお礼はさんの手料理食いたいなぁ…」
早足で言うに尚も木村は食い下がるように後ろを付いてくる
さすがのもこれはマズイ!と思ったのか木村の方をくるりと向くと口を開いた
「あの…!「っ!」
名前を呼ばれて聞き慣れた心地良い声色に思わず振り向くとそこには見知った人物が立っていた
「た…隆くん!?」