第3章 三ツ谷隆〜Another〜
彼女は気が付いていない いつも本当に何もない時はすぐに返事が返ってくる だけど今回は僅かに返事が遅れた
は"アノ兄妹"のせいで大抵の事は自分一人で解決しようと 何でもある事を何でもないと言う
以前よりは頼ることを覚えたが、やはり昔のクセは中々抜けることはなくこうやって自分一人でどうにかしようとする
「…どうしたもんかなぁ…」
「ん?何か考えてるの?」
自分の分のお茶を持ってきて隣に座ったが首を傾げて顔を覗き込んできた
「ん?俺の彼女は可愛いなぁって考えてる」
覗き込んできたの頬に手を滑らせると三ツ谷は目を細めて笑った
「ま…また からかってるんでしょ?」
「さぁ、はどう思う?」
三ツ谷の言葉に顔を赤くして俯くの様子に三ツ谷は楽しそうに笑った
「…知らない」
「そっか、じゃあ教えてやらないとな」
そう言って三ツ谷はの頬を優しく撫でるとそのままの唇に顔を寄せた