第2章 居場所=三ツ谷隆
「あの、俺 さんとお付き合いさせて頂いている三ツ谷隆といいます!」
「何っ!!」
「まぁ!」
「た…隆くんっ!?」
「あ、間違えた…」
緊張でポロっと出てしまった言葉に三ツ谷は口を押さえた
本当はもう少し会話をしてから言おうと思ってたのに緊張で口から出てしまった
ケンカでもこんなに緊張なんかしないのに今の三ツ谷はわかり易い程に緊張している
「あ…あのねパパ ここにいる隆くんもそうだけど あそこでコッソリ覗いてる人達も私を助けてくれたの」
チラリとが目線を向けながら話すので悟もつられるようにの目線の先に目を向けると開けっ放しの扉の向こうで心配そうな顔をしてこちらの様子を伺っているエマやマイキー達の姿があった
あまり中学に入ってから友人の話をしないから友達が出来ないのかと内心心配していた
だからこんなにもの身を案じてくれる友人達が出来て純粋に嬉しかった
「…君達も是非側にいてくれないか?」
エマ達に視線を向けながら悟がそういうと戸惑いがちにエマ達がゾロゾロと出て来た
「あの、スミマセンお話中断させちゃって…が心配で…」
「こんなにも沢山の友達がを心配してくれるなんて嬉しいよ」
「お恥ずかしい話 私は仕事がいっぱいいっぱいであまりとの時間が作れなくて」
そう申し訳無さそうな顔をして頬を掻く悟には思い切り首を振った
「そんな事気にしないで!パパが私の為に頑張ってくれてたの分かってるから」
「……でもあの家でまた嫌な目にあったら…」
「…あの、その事でご相談があるんですが…」
オズオズと再度手を挙げた三ツ谷にその場にいた全員の視線が集まった