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キミしか見えない【東京リベンジャーズ】

第2章 居場所=三ツ谷隆



「虚言癖っていうのは篠崎さんみたいな人の事を言うんじゃねーの?」


「…え?だ…だから…」


三ツ谷の言葉に戸惑いを隠せないような香織に三ツ谷の言葉が続いた



「…カップケーキ美味しかったよ」


「そうでしょう!私が愛情たっぷりでつく…」


「の作ってくれたカップケーキと同じ味で」


一瞬、香織の肩がビクっとなったが「教えてもらったので…」と平然と返した


「あ、そうそう 篠崎さんが付けているヘアピン やっぱ可愛いから妹達にって探したんだけどやっぱなかったわ」


今も付けているヘアピンを触りながら香織は笑みをこぼした


「三ツ谷先輩が気に入ってくれて良かったです 何なら三ツ谷先輩に会うためだけに付けてこようかなぁ」


と自分に関心を持って貰えたことに香織のテンションが上がる


「でもそれ、俺がの為だけに作ってやった一点物に似てんだよな」



「…似てるだけじゃないんですか?」


あくまでも清々しい程にスラスラと嘘が出てくるものだなと三ツ谷は思った


「俺さ、あんまり女の子とか怒鳴りたくないんだよ」


「それは三ツ谷先輩が優しいからですね」


そういう所も素敵ですなんて言う香織にギロリと三ツ谷はひと睨みした


「でも大事な女を嘘つき呼ばわりされて怒らないなんて そんな人間出来てねーよ?」


初めて見る三ツ谷の怒りの顔に香織はぐっと言葉を飲み込んだ


「あ…あの、三ツ谷先輩?」


「もう喋んなよ」


そう一言 言うと三ツ谷は掴んでいた修哉の顔をパッと離すと向きを変えての寝ているベッドへと足を進めた


「もういいのか?」


ドラケンが三ツ谷にそう声を掛けると目を閉じているの顔をひと撫でしながら もう興味がない様に言った


「もうここにいても時間の無駄だと分かったから連れて帰る」



言いながらをそっと抱き上げるとスタスタと出口に向かおうとした


「あ、そうそうドラケン、八戒に連絡して俺のインパルスと荷物取りに来るように言っててくれよ」


「ねぇねぇ 三ツ谷、後は俺が変わっていい?」


楽しそうに手を挙げながらマイキーが声を掛けると三ツ谷は少し考えて口を開いた


「いいけど…顔は止めとけよ 後でが知ったら悲しむ」
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