第17章 ヨルナミとおバカ主人公5
ヨルナミが自室でお茶を飲んでいるといつも騒がしい涼子がやって来た。
「ヨルナミ!お願いがあるの!!」
ヨルナミ「今回は『大変よ!』じゃないんですね。」
「そんなことどうでもいいの!これを着けてほしいの!」
ヨルナミ「これは…なんです??」
「見れば分かるでしょ!メンズブラよ!」
ヨルナミ「いや、知りませんよ。」
天和国にはメンズブラなんぞありません。
「えー!?知らないの!?ヨルナミったら遅れてる〜!!」
ヨルナミ「(なんかウザい…)…で?めんずぶらとやらは一体何なのです??」
「ん?男が着ける胸当て!」
ヨルナミ「ぶふー!!」
なぜかいつもお茶を飲んでいるタイミングで涼子はヨルナミに声をかけるのである。
ヨルナミ「そんなもの!着けません!!」
「え〜!いいじゃん!着けて見せてよ〜!私の胸当ても見せてあげるからさ〜!」
ヨルナミ「結構です!」
迷うことなく拒否するヨルナミ。
「そんな!!きっと着けてくれると信じて楽しみにしてたのに!!」
ヨルナミ「んなこと知りません!……ヒモロゲにでも着けてみたらどうです?」
ヨルナミはヒモロゲを生贄にすることにした。
「…仕方ない。ヒモロゲで我慢するか。」
そう言うと涼子はヒモロゲの元へ向かう。
約一時間後
「ヨルナミ〜!見て〜!!」
ヨルナミ「今度は何ですか?」
「ヒモロゲにメンズブラ着けたから写真撮ったの!」
涼子はなぜか持っていた懐かしのインスタントカメラで撮った写真をヨルナミに見せる。
ヨルナミ「………さっさと捨てなさい。」
「あれ?ウケなかった??」
ヨルナミ「正直気持ち悪いです。それにしてもヒモロゲはよくそんな物着ける気になりましたよね。」
「ヨルナミが着けたメンズブラだよって言ったらぐふふって笑いながら喜んで着けてくれたよ?」
ヨルナミ「……そのメンズブラとやらと写真!さっさと処分なさい!!」
「そんな!今度は風の妖怪裸クグラに襲い掛かって無理矢理メンズブラ着けようと思ってたのに!!」
ヨルナミ「んなことお止しなさい!!」
そしてメンズブラも写真も取り上げられ処分されてしまいましたとさ。
終われ