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短編(アラタカンガタリ )

第15章 パパの育児奮闘記?(ヤタカ編)


ヤタカが神鞘になり20年程経ったある日、空から少女の叫び声が聞こえた。
「キャー!!」
ヤタカ「ん?……………んがっ!!」
少女はヤタカの顔の上に尻から落ちてきたのだ。
「わー!!ごめんなさい!!」
ヤタカ「……とりあえず退いてくれたまえ。」
「あー!!はいー!!」
少女は慌てて退いた。
「あの…お怪我はありませんか??」
ヤタカ「いきなりのことだったからね…流石にすり傷くらいはあるよ。」
流石、神鞘様!尻から顔面落下されたのに擦り傷程度で済みました。
「本当だー!!…よし!涼子の魔法でお手当しちゃいますよ〜!!」
少女はステッキを出してヤタカに向ける。
「このお兄さんの怪我を治して!!」
そう言うとヤタカの体が包帯で巻かれた。
ヤタカ「んがー!!何をするー!?」
「あれ??なんで??上手くできない…よしもう一度!このお兄さんの怪我を手当てして!」
今度は上手くいき、傷のあるところに包帯が巻かれた。
ヤタカ「いったい君は何なんだい!?」
「あっ、申し遅れました!私は魔法使い見習いの涼子です!修行の為に魔法界からこの国へやって来ました!よろしくお願いします!」
ヤタカ「魔法使いだって?それと何故に空から降ってきた?」
「まだ見習いですよ?箒に乗って来たんですけど…上手く飛べなくて…ついうっかり落下しちゃいました!」
ヤタカ「つい…うっかりって…。」
「ところでお兄さん、お名前は??」
ヤタカ「ヤタカだ…。」
「ヤタカさんにお願いがあるのですが、ヤタカさんの元で修行させてもらえませんか??」
ヤタカ「何故僕の元!?」
「ここで会ったもの何かの縁と言うではありませんか!人の命を奪ったり、人や動物の病気や怪我を治す以外の魔法は使い放題で便利よ?それにヤタカさん私のパパにそっくりだし!」
ヤタカ「パパ??」
「お父さん!ヤタカさんとそっくりなの!」
涼子は魔法で紙とペンを出して父親の似顔絵を描いて見せる。
ヤタカ「……全くの別人だと思うのだが?」
「そう見えるのなら私の画力が残念ってだけでそっくりなんです!」
まぁそんなこんなヤタカは涼子の面倒を見ることになった。
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