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短編(アラタカンガタリ )

第14章 パパの育児奮闘記?(ヨルナミ編)


ヨルナミ「涼子、いい子にしてましたか?ヒルコの言うことちゃんと聞けましたか?」
「あっ!パパ〜!!」
涼子はヨルナミに抱き付く。
「あのね!ヒルコ怒りゅのよ!」
ヨルナミ「…何かやらかしたのですか?」
「ん?昨日拾った白いニュルニュル見せたら怒りゅの!」
ヨルナミ「白いニュルニュル?」
「これよ!」
涼子は手に持っている幼虫を見せた。
ヨルナミ「ゔっ…昨日いつの間にそんな物を拾ったのです?」
「パパと外行った時に拾ったの!」
ヨルナミ「全然気付かなかった。…それは埋めてあげなさい。」
「え〜…。」
ヨルナミ「幼虫は土の中に居るのが好きなんですよ?なのにずっと土の外じゃ可哀想ですよ?」
「可愛いからパパ喜ぶかと思ったのになぁ…。」
ヨルナミ「(可愛さが理解できない…。)気持ちだけで充分なのでもう拾うのはおやめなさい。」
クグラ「おっ!涼子ちゃ〜ん!」
「あっ!クグラお兄ちゃん!」
涼子はクグラの方に走って行く。そしてクグラは涼子を抱き上げた。
「クグラお兄ちゃん!あのね、白いニュルニュルね可愛いでちょ?」
クグラ「あ?白いニュルニュル??」
「これだよ!」
涼子は手に持っている幼虫を見せた。
クグラ「…おぉ!デカい幼虫だなぁ!どこに居たんだ?」
「外に落ちてたの!」
クグラ「そうか…スゲーの拾ったな!でも土に埋めといてやらないと元気なくなるぞ?(既に生きてるか微妙なとこだが。)」
「持ってちゃダメなの?」
クグラ「そうだな。そのままだと大きくなれないんだ。だから帰してやろうぜ?」
「…分かったぁ。」
涼子は幼虫を土に埋めてあげた。
クグラ「偉い偉い!」
「クグラお兄ちゃん虫しゅき?」(好き?)
クグラ「あぁ、兄ちゃんは虫好きだぞ!」
「本当!?…パパはね虫嫌がりゅの。涼子、虫しゅきなのになぁ。」
クグラ「そうか…じゃぁ今度兄ちゃんと虫取りして遊ぶか?」
「本当に!?クグラお兄ちゃんだいしゅき!!」
涼子はクグラに抱きついた。
クグラ「涼子は可愛いなぁ!兄ちゃんの嫁になるか??」
「お嫁しゃんになるー!」
ヨルナミ「………そんなにクグラがいいならもうクグラのところへ行ってしまいなさい。」
「…パパ?」
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