第4章 最強?変人女戦士!(五天鞘)
これは革が天和国に来る60年くらい前の話です。
天和国の密かな伝説…それは最強女戦士アスタルテ伝説。
アスタルテは滅びの戦士と呼ばれる程の強大な力を持ち、巨大な鉾を使いあらゆる技で悪を倒し国を救った。
何故その女戦士アスタルテが密かな伝説なのか…それはアスタルテを知る神鞘達が彼女をなるべく隠したいと思ったからである。
ちなみにアスタルテは変身した姿で普段は普通の16歳程度の少女でリョウコと名乗っている。
ある日、あらゆる世界を旅しているアスタルテことリョウコはカセフノを歩いていた。すると男に出会う。
?「娘!クグラ様の命令だ!後宮に来てもらう!」
「は!?いきなり何よ!?てか、あんた先ずは名乗りなさい!失敬ね!!」
イマカ「クグラ様の属鞘のイマカだ。この土地の乙女をクグラ様の貢ぎ物として連れてくるようとの命令だ。一緒に来てもらおう!」
「あ!?『来てもらう!』だ??『来てください』の間違いじゃないの??」
イマカ「…来てください。」
「よし!行ってやろう!グフフ…乙女だって〜私は乙女〜!!」
イマカ「(変な奴に声をかけてしまった…)」
後宮にて
イマカ「とりあえずここで過ごすように。」
後宮には食べ物がいっぱいあり、更に休むところもあるので宿無し旅人のリョウコにとっては天国である。
「…これ全部食べていいの!?」
イマカ「自由にするといい。」
「やったー!タダで食い物にありつけたー!」
イマカ「…。やはりこの娘を連れて来たのは間違いだったかも…。」
リョウコは後宮にある食べ物を食べまくる。
娘1「よく食べるわねー。」
「ん?腹減ってたからね。いや〜ここに連れて来られなかったら今日は飯無し宿無しになるところだったからよかったわ!」
娘2「あなた旅人なの??」
「まぁね!ずっと一人で旅してる!家族も居ないしね!」
話していると、属鞘の声がした。
イマカ「皆ひかえろ!クグラ様のお目通りであるぞ!」