第14章 パパの育児奮闘記?(ヨルナミ編)
降し合いが終わり天和国が平和になってからのお話です。
ヨルナミは日本からトリップしてきた4歳の涼子を父親として面倒見ることになりました。
涼子と暮らし始めて半年程経った頃…
「パパ〜!」
涼子は走ってヨルナミの元へ向かう。
ヨルナミ「涼子…大声を出して走るのは行儀が悪いですよ?」
「だって〜、パパに早く見せたい物があるんだもん!」
ヨルナミ「何ですか?(女の子だから花ですかね…。)」
「これ〜!!」
ヨルナミ「…ゔっ!!」
涼子が両手に持っていたのは大量のダンゴムシだった。
「しゅごい??」(凄い?)
ヨルナミ「…まぁ凄いと言えば凄いですが…それどうするつもりで?」
「ん?パパにあげるの〜!」
そして座っているヨルナミの膝の上にばら撒いた。
ヨルナミ「っ!?……涼子、生き物なのですからこんな乱暴な扱いはダメですよ?外へ帰してあげなさい?」
「え〜…せっかく持って来たのに。」
ヨルナミ「…気持ちは嬉しいですが、ダンゴムシは外で暮らすのが一番なのですよ。分かりますね?さぁ、一緒に外へ帰しに行きましょうね。」
ヨルナミは涼子と外へ出てダンゴムシを元の場所へ帰した。
「ダンゴムシしゃんバイバイ………??」
ヨルナミ「お利口ですね。…どうしました!?」
「パパ!コレ見て〜!!」
ヨルナミ「ゔっ…涼子、あまりそういうものを掴むのは……。」
「だっておもちろいよ?」(面白いよ?)
涼子が手に持っていたのはミミズだった。
ヨルナミ「そんな風に握るとミミズが痛いって言いますよ?」
「え!?ミミズしゃんしゃべれるの??」
ヨルナミ「喋りはしませんが…ミミズにもちゃんと気持ちがあるのですよ。涼子も手を強く握ると痛いですよね?それと同じです。」
「ふ〜ん…。じゃぁミミズしゃんもバイバイする?」
ヨルナミ「そうですね。ちゃんと帰してあげましょう。」
「ミミズしゃんバイバイ!」
ヨルナミ「もぅ、虫を拾うのはやめておきましょうね?」
「は〜い。」