• テキストサイズ

短編(アラタカンガタリ )

第9章 ヤタカのドッペルゲンガー(霊能者主人公がヤタカの妻設定)


「………オェー!!何が愛を囁くだ!気持ち悪い!」
クグラ「俺も鳥肌が立った!!」
二人が気持ち悪がってるとカンナギがやって来た。
カンナギ「おい、お前ら!俺の領土で何乳繰り合ってるんだよ?…クグラも一緒ってことは…まさか浮気?」
「んなわけあるかー!私はヤタカ一筋なんだから!」
クグラ「俺も強い娘は好きだがここまでガサツなのはお断りだ。」
「何だとー!!………って!早くヤタカの体に戻さなきゃいけないんだった!!さっさと戻りなさいよ!」
カンナギ「おい、どういうことだよ?」
クグラ「あれはヤタカの分身みたいなもんでヤタカの体に戻すんだとよ。」
偽ヤタカ「戻れと?それは無理な話だな。せっかく出てこられたのだから僕は本物のヤタカの前に現れ殺した後、沢山の女性を侍らせ美女だらけ王国を作るのだから!」
「…どうやらこのドッペルゲンガー、頭のネジが数本抜けてるみたいね。」
カンナギ「ちょっと前のクグラみたいだな。」
クグラ「俺は妃探しをしてただけだ!!」
「とにかく!あんたの思い通りにはさせないから!」
涼子は偽ヤタカに殴りかかった。
カンナギ「涼子の奴…偽物とはいえ自分の旦那と同じ姿の奴に躊躇いなく殴りかかるとは…。」
クグラ「本当、恐ろしい女だよな。」
「逃げるなー!!」
偽ヤタカ「逃げるなと言われて逃げない奴が居ると思うのかい?」
「ふっ!かかったな!!」
偽ヤタカ「…!?うっ…何故だ!動けない!!」
「この魔法陣の中に入ったら霊の類は身動き取れなくなるのよ!」
クグラ「魔法陣なんていつの間に!?」
「そこは突っ込まないでスルーしてね!さてと…さっきフヨウさん口説いてたの見てスゲー腹が立ってるの!偽ヤタカ!覚悟ー!!」
涼子はヤタカを思い切り投げ飛ばした。もちろん魔法陣の中の範囲で。
偽ヤタカ「ぐえっ!!」
偽ヤタカは霊の類のくせに気絶した。
「ドッペルゲンガーよ!汝のあるべき体へ戻りたまえ!」
魔法陣の中からドッペルゲンガーは消えた。
「これで元の体に戻ったわね。一件落着!」
カンナギ「なんか偽ヤタカが気の毒だったな…。」
/ 215ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp