第9章 ヤタカのドッペルゲンガー(霊能者主人公がヤタカの妻設定)

「もしかしたらドッペルゲンガーの仕業かもしれない…。」
ヤタカ「ドッペルゲンガー？」
「ヤタカの分身みたいなもんよ。お風呂で間抜けに滑って頭を打った時にその分身が出て悪戯してるってとこかしらね。」
ヤタカ「間抜けは余計だ！！…もしそのドッペルゲンガーの仕業だとしてどうすればいいんだい？？神鞘で紳士で涼子の夫のこの僕がこのままスケコマ紳士だと世間に思われ続けるのは耐えられない！」
「とりあえず…ヤタカはドッペルゲンガーに会わないようにして！会ったら死ぬから…。私が見つけてヤタカの体に戻すわ！」
そして涼子はドッペルゲンガー探しに向かう。

「探すって言ってもどうやって探そうかしら…。」
困っていると偶然クグラに行き合う。
クグラ「お〜い！涼子！一人で何してるんだ？？」
「あっ！クグラ！今ヤタカの偽物探してるの！」
クグラ「は？偽物？？」
「なんかヤタカの偽物が悪さしてるらしいのよ…。ドッペルゲンガーって言って分身みたいな感じなんだけど、それをヤタカの体に戻したいんだけど…どこを探せばいいか…。」
クグラ「偽物か知らねぇがヤタカならカグツチの方で女に声かけてたぜ？」
「何ー！？クグラ！そこに私を連れて行きなさい！」
クグラ「よし！俺が抱いて飛んでやる！」
「仕方ない！抱かれてやるわ！」
クグラ「随分と偉そうだな…。」
そうしてクグラに抱かれながら空を飛びカグツチへ向かう。
「あー！居たー！！アイツ…フヨウさんを口説いて…偽物だと分かっててもなんかムカつくー！！」
涼子は空から飛び降りた。
クグラ「おい！危ねぇぞ！！」
「コラー！！スケコマ紳士ー！！」
そして偽物ヤタカに向かって飛び蹴りをした。
偽ヤタカ「ぐあっ！！」
クグラ「うわ〜…痛そう。」
フヨウ「涼子様！？」
「フヨウさん！偽ヤタカに変なことされなかった！？」
フヨウ「はい…声かけられただけです。このヤタカ様は偽物なのですか？？」
「そうなの。この偽物女の人に手当たり次第声かけててね…。とりあえず逃げて！コイツは私が成敗してやるから！」
フヨウ「はい！涼子様、どうかお気を付けて！」
フヨウは逃げて行く。
「偽ヤタカ！女を口説くのはもうおやめなさい！！」
偽ヤタカ「なんだ涼子か。君も僕に愛を囁いてほしいのかい？」