第8章 パパの育児奮闘記?(カンナギ続編)
朝
「ゔ〜寒い。パパと寝てたはずなのに何故こんな所に!?」
カンナギ「それはお前の寝相が悪過ぎるからだ!」
涼子は布団から飛び出して床でそのまま寝ていた。
「嘘〜!?涼子そんなに寝相悪いの!?」
カンナギ「かなり悪いな。」
「あれ?パパ顔が赤いよ?」
カンナギ「お前に何回も手で叩かれたり足蹴りされたから痕が付いたんだ!全く!」
「ごめんね?痛いの痛いの飛んでけ〜ってしてあげるからおいで?」
カンナギ「俺はガキじゃないからいい。それに痛くはないから大丈夫だ。…もうすぐ朝飯の時間だ。さっさと顔洗ったり着替えたりしろ。」
「は〜い!」
そして涼子は堂々と着替え始めた。
カンナギ「!?こら!お前!なんでここで着替える!?」
「ん?なんで??お部屋で着替えるのは普通でしょ?」
カンナギ「…お前は恥じらいとかないのか?俺に見られたら恥ずかしいとかよ!」
「ん??…だって前もパパの前で着替えたりしてたよ?」
カンナギ「それはガキの頃だろ…。お前はもう大人の歳だ。ちょっとは恥じらいを持て。」
「…変なの〜。」
涼子は不満そうにカンナギが見えない所で着替える。
そして朝食
カンナギ「ちゃんと野菜食うんだぞ?」
「え?言われなくてもちゃんと食べるよ??」
カンナギ「ん?お前野菜食えるのか!?」
「食べられるよ〜!逆になんでそんなに驚いてるの??」
カンナギ「この前まで食べれないって愚図ってたから…。」
「それは昔の話でしょ?涼子もぅ15歳だよ?」
カンナギ「…そうだったな。お前も大人になったんだな…。」
「元の世界でも野菜ちゃんと食べるようにってよく言われたの。」
カンナギ「向こうでは誰か面倒見てくれる奴は居たのか?」
「育ててくれた人は居たけど…パパみたいに甘えられる感じじゃなかったんだ…。元の世界に戻ってから孤児院でしばらく暮らして子供が居ない夫婦に引き取られて…でもその夫婦に子供が出来て私の居場所はなくなっちゃって…。そんな時パパのところに戻れたの。」
カンナギ「お前も大変だったんだな。」
「うん…。でもパパにまた会えたからよかったよ。」
カンナギ「俺もお前とまた会えてよかった。」