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短編(アラタカンガタリ )

第6章 人魚(人魚シリーズからネタ借りてます。相手はヨルナミ)


そして出産の日
「ゔっ…痛い…。」
ヨルナミ「大丈夫ですか?……いや、大丈夫ではないですよね…。涼子…頑張ってください。」
ヨルナミは涼子の腰を摩っていた。
「かなり大昔に…出産して以来だから…結構キツいです…。ゔっ!!」
ヨルナミ「涼子…。(代わってあげられるものなら代わってあげたい…。)」
「ヨルナミ…様。もしもの時は…この子を…よろしく…お願いします。」
ヨルナミ「!?何を言ってるのですか!?そなたも子も無事に決まってるでしょ?」
「もしもの…時です…。出産は…命がけ…ですから。」
ヨルナミ「大丈夫。そなたも子も私が一生守ります。」
「ありがとう…。ゔっ!!」
産婆「そろそろ出てきますよ。涼子様、力んで!!」
「んー!!」
そして無事に赤ん坊が生まれた。
産婆「おめでとうございます!可愛い女の子ですよ!」
ヨルナミ「涼子!無事に生まれましたよ。ありがとう…。私の子を産んでくれてありがとう。」
「ヨルナミ様…。よかった…無事に産まれてよかった。」
ヨルナミ「名前はどうしましょうか?いくつか候補を考えたのですが…イナミなんてどうでしょう?」
「イナミ…いい名前…。ヨルナミ様、私今とても幸せです。」
ヨルナミ「私もです。」
「ヨルナミ様……愛してます…。」
ヨルナミ「涼子??」
「ウルキが迎えに来てくれたみたい…。」
ヨルナミ「涼子!?…医師を!!誰か早く医師を呼んで!!」
「ありがとう…さようなら。」
涼子はそのまま亡くなり生き返ることはありませんでした。

そして3年後、涼子の墓の前にて
ヨルナミ「涼子…そなたが亡くなってから3年経ちました。イナミはもぅ3歳ですよ。時が経つのは早いものですね。」
イナミ「父上、また一人でお話ししてる〜!」
ヨルナミ「一人ではありませんよ?ここにはイナミの母上が眠ってるのです。」
イナミ「ふ〜ん。父上は母上いなくて寂しい??」
ヨルナミ「…寂しいですよ。」
イナミ「大好きだから??」
ヨルナミ「えぇ。」
イナミ「イナミのことも大好き?」
ヨルナミ「大好きですよ。」
イナミ「じゃぁ寂しがらないで!大好きなイナミがずっと一緒だからね!」

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