第6章 人魚(人魚シリーズからネタ借りてます。相手はヨルナミ)
数日後
ヒルコ「ヨルナミ様…。涼子の様子はどうですか?」
ヨルナミ「…ずっと変わりないです。まぁ無理もありません。ウルキが突然あんな死に方をしたのですから。」
ヒルコ「とんでもない奴だったが…短い間だったけど涼子にとっては我が子みたいなもんだったんですもんね…。」
ヨルナミ「私は自分が何をすべきなのか…分かりません。こんな時母上なら何と助言してくれるのでしょう。」
ヒルコ「……………。」
すると涼子が部屋から出てきた。
ヨルナミ「涼子…。」
「ヨルナミ様…ヒルコさん。心配かけてごめんなさい。私はもぅ大丈夫ですから。」
ヨルナミ「でも…。」
「これ…。」
涼子はヨルナミに紙を渡した。
「ウルキが残していった手紙です。」
『涼子へ
お前がこの手紙を読んでる頃にはきっと俺は殺されてもうこの世に居ないだろう。きっと人魚の肉を食わせた奴の身内にでも復讐されたんじゃないかと思う。どうだ?きっと正解だろ?馬鹿なことをやったと思うだろう?でも俺はこの姿で一人で居るのが怖かった。もしお前が生き返らなくなった時に誰か仲間に居てほしかったんだ。まぁ不老不死になった奴がお前みたいに俺と一緒に居てくれるとは限らないんどけどな。
色々言いたいことあるんだけどさ、お前に謝っておきたくて手紙書いたんだ。痛い目に遭わせてごめんな。お前を騙すようなことしてごめんな。ごめんで済む問題じゃないだろうけど。
お前のことは好きだったから嫉妬でヨルナミに対して憎い気持ちはあるんだけどさ、でも幸せになってほしいって気持ちも少しはあるんだぜ?殺そうとしてたくせにって思うだろうけど。何回も死んだり生き返ったりを繰り返してるお前を見て早く楽にしてやりたいとか独りよがりもいいところだよな。お前はヨルナミとの幸せを望んでたのに。優しいお前のことだからこんな愚かな俺でも死んだらきっと泣いてるだろう?けど、泣かないでくれ。お前の幸せな顔をあの世から見せてくれないか?こんな俺が言うのもおかしいだろうけどヨルナミと幸せになってくれ。
さようなら。そしてありがとう。』
「ウルキの遺品を整理していたら出てきたんです。」