第6章 人魚(人魚シリーズからネタ借りてます。相手はヨルナミ)
ウルキ「ねぇ、涼子はヨルナミが好きなの?」
「なんで??」
ウルキ「ヨルナミと話してる時の顔が違うから。」
「…そんなことないよ?」
ウルキ「あるよ。…この前ヨルナミが涼子のこと好きだって言ってた。涼子も好きなんでしょ。」
「…好きなのかな。もう何百年もそういうのと無縁に生きてきたから分からないのよ。」
ウルキ「ふ〜ん…。」
ウルキとそんな会話をした後一人でボーッとしていたらヨルナミ様に声をかけられた。
ヨルナミ「涼子、私はそなたのことをもっと知りたい。そなたのこと何でもいいので話してもらえませんか?」
「いきなりですね。」
ヨルナミ「想い人のことを知りたいと思うのは当然のことです。」
「私の昔のことですか…そうですねぇ、10歳で両親が死んで似たような仲間と一緒暮らして15歳で人魚の肉を食べて仲間は死んで私だけ不老不死になって…何回か死んだりしながら一人で旅してました。50年程経った頃ある男性と出会ってその人に求婚されたんですけど私普通の体じゃないからお断りしたんですね。でもそんなこと気にしないからって何回も言われてそれで夫婦になって子供を産んだんです。」
ヨルナミ「お子さんが居たのですね。」
「えぇ。幸せだったんですけど、その頃は戦争が酷かった時代で…みんな死んで私だけは生き返ってまた一人ぼっち。それからは一人で色々な所を旅してました。歳を取れないので同じところにはずっと居られないんですよね…みんな気味悪がるから。過ごした時代や地域によっては悪い事や汚い事だって沢山したんですよ?こんな汚れた私を想うとヨルナミ様まで汚れてしまいます。だから…私のことなんて想ってはいけません。」
涼子は悲しそうな顔をして言った。