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短編(アラタカンガタリ )

第61章 ヨルナミとおバカ主人公22


ヨルナミ「涼子、ちょっと失礼します……よー!?何ですかそれは!?」
「あらヨルナミ?見ての通り!蝶々のタトゥーよ!」
涼子の腕に蝶々が描かれていたのである。ちなみに本物のタトゥーではなく数日で消える偽物である。
ヨルナミ「……なぜそんな物を?」
「え?ただのお洒落だけど?暑くなって薄着するようになったしね〜!」
ヨルナミ「……私にはそのお洒落が理解できません。」
「えー!?マジ!?綺麗な蝶々なのに!」
ヨルナミ「いや、蝶々ではなく蛾の間違いでは?」
涼子の類友に描いてもらったので独特なセンスなのである。よって、普通の人には蛾に見えるのだ。
ヨルナミ「蛾が腕に貼り付いてるから驚きましたよ…。」
「は!?蛾とは失敬な!!じゃぁ、こっちはどうよ?」
涼子は太ももを見せた。
ヨルナミ「…ちょっ!?そんな物見せないでくださ……ん?ミミズ??」
「蛇よ!カッコイイ蛇!!」
ヨルナミ「……いや、土から出たばかりのミミズにしか見えませんよ。」
「何さ!本当に失敬しちゃうわねぇ!他の人にも見てもらうからいいもん!」
そしてヒルコにタトゥーを見せた。
ヒルコ「…お前は蛾なんて腕に貼り付けて何のつもりだ??」
「蛾じゃない!蝶々よ!!」
次はわざわざカセフノまで行ってクグラにタトゥーを見せた。
クグラ「…おい!なんで腕の上で蛾が死んでるんだ!?あとそのウンコみたいなミミズはなんだ!?その太ももで圧死させたのか!?」
「死んだ蛾でもウンコミミズでもないんだけど!!」
それから色んな人に見せるが誰も蝶々と蛇とは言わず蛾とミミズと言うのであった。


終われ
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