第51章 学パロ 〜逆ハー?ver〜 風邪
ある日の朝、いつもならもぅ起きるはずの涼子がまだ起きて来なかった。
クグラ「涼子〜!そろそろ起きないと遅刻するぞ〜??」
「ん……頭痛い…」
クグラ「……なにー!?母ちゃん!!涼子がー!!」
大騒ぎして母を呼びに行く。ちなみに母は看護婦なのである。
母「38℃か…。おそらく風邪だろうけど、念の為病院で先生に見てもらって薬処方してもらいなさいね。」
クグラ「よし!俺が病院連れて行く!!」
母「あんたは学校でしょうが!休むのはダメ!進級できなくなるわよ?」
クグラ「ゔっ…」
父「じゃぁパパが仕事を休む!!」
母「パパ、今日は重要な会議があるんじゃなかった?」
父「ゔっ…」
エト「俺が連れて行く!今日の講義は午後からだし。」
母「まぁエトが適任かしらね。」
「ママ…涼子、一人で行くから大丈夫だよ。」
母「ダメよ!付き添いがいないとパパもクグラも心配して喧しいから!」
父「ママ!喧しいは酷いじゃないか!!」
母「(無視!)だから涼子?エトに病院付き添ってもらいなさい?」
父「あー!ママが無視した!!」
「分かった…。エトお兄ちゃん、お願いします。」
エト「あぁ。」
父「エト、くれぐれも絶対男の医者のとこに連れてくなよ?」
エト「それは勿論だ!涼子の体を男の医者に触らせるものか!」
クグラ「そうだ!スケベ医者の毒牙から涼子を守るんだ!」
母「ったく…この親子は…。」
ちなみに何故、母の勤めている病院で診てもらわないのかというと医師が男しか居ないからである。
そしてエトに病院に連れてってもらい処方された薬を飲み、母が作っておいてくれたお粥を少し食べてゆっくり寝る。
エト「涼子?お兄ちゃん、講義があるからそろそろ行くけど一人で大丈夫か??」
「大丈夫だよ。エトお兄ちゃん…気を付けて行ってね?」
涼子は大丈夫とは言っているが少し寂しそうな顔をする。
エト「………やはり、今日は休む!!」
「ダメだって!…ごめん、涼子が寂しい顔したからだよね?お願い…ちゃんと学校行って?」
エト「でも……」
「その代わり…ギューってしてくれる?そしたら涼子、ちょっと寂しいの無くなるから。」
風邪をひいているので甘えモードなのである。
エト「分かった。」
エトは涼子を抱きしめた。