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短編(アラタカンガタリ )

第48章 学パロ〜逆ハー?ver〜昔の話


これは昔、涼子とクグラ達が家族になった時の話です。

涼子が2歳の頃、母はシングルマザーだった。涼子を妊娠して直ぐに父は事故で亡くなっていて妊娠中から涼子を一人で育ててるのである。
一方、クグラとエトの母はクグラを産んで直ぐに亡くなっている為、父はシングルファザーとして一人で3歳のクグラと7歳のエトを育てているのだ。
クグラ父と涼子母の出会いは仕事帰りによく立ち寄るスーパーでの買い物中であった。
クグラ「父ちゃん!兄ちゃん!あの赤ちゃんかあいい!」
クグラは母に連れられカートに乗っている涼子を指差して言った。
父「赤ちゃんって…お前も赤ちゃんみたいなもんだろうが。」
クグラ「おではもぅ赤ちゃん違う!な?兄ちゃん!」
エト「そうだな。もぅ3歳だもんな。だからちゃんと野菜食べなきゃダメだぞ?」
クグラ「ゔっ…おで!赤ちゃんのとこ行ってくる!」
誤魔化して逃げた。
クグラ「おばちゃん!赤ちゃん触っていいか?」
母「ん?いいわよ?優しく触ってね?」
そう言われるとクグラは涼子の頭を撫でた。
クグラ「赤ちゃんかあいいな!」
母「ありがとう。でもこの子赤ちゃんよりは大きいのよ?」
クグラ「ん?小さいぞ?」
母「体は小さめなんだけど、もぅ2歳なのよ?」
クグラ「おでより小さいから赤ちゃんだもん!」
父「コラ!クグラ!…息子がすみません。」
母「いえいえ。僕?この子は赤ちゃんじゃなくて涼子ちゃんっていうのよ?」
クグラ「涼子ちゃんか!おでは僕じゃなくてクグラだ!」
母「クグラ君ね。涼子ちゃん、クグラお兄ちゃんだって〜!」
「……お兄たん?」
涼子はニッコリ笑った。
クグラ「あー!喋った!おでのこと兄ちゃんって!」
エト「クグラ、よかったなぁ。」
父「コイツ早生まれだし家では兄に面倒見てもらう側だからお兄ちゃんって言われるのが嬉しいみたいです。」
母「そうなんですねぇ。うちの子は一人っ子なのでちょっと人見知りかもしれません…。家では私と二人なもんで。」
父「えっ…そうなんですか?」
母「えぇ。この子が生まれる前に主人を事故で亡くして…ずっと二人なんですよ。」
父「そうでしたか…実はうちも、クグラを産んですぐ妻を亡くしてまして…男だけのむさ苦しい生活をしてます。」
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