第42章 学パロ〜逆ハー?ver〜アルバイト
ある日の夕方、涼子はリビングで何かを読んでいた。
クグラ「涼子〜!何読んでるんだ??」
「ん?求人情報誌だよ?」
クグラ「……何だってー!?」
エト「今、求人と聞こえたが!?」
父「涼子!?まさかお前働く気なのか!?」
「ちょっとバイトしようかなって!」
エト「お小遣いが足りないのか!?」
クグラ「だったらお兄ちゃんの小遣い少し分けてやるから!」
エト「いや、俺のバイト代からお小遣いやるから!」
父「もっと小遣い増やしたいならちゃんと言えばいくらでも増やすからバイトなんてしないでくれ!」
「…ちゃんと自分で稼がないと意味がないんだよ!」
父「ダメだ!我が家の女の子はバイト禁止!今パパが決めました!」
「ママは夜遅くならないならバイトしていいって言ったもん!」
クグラ「何ー!?母ちゃん本当かよ!?」
みんなの視線は台所で夕飯の支度をしている母へ向かう。
母「本当よ?」
エト「なぜ!?可愛い涼子に何かあったらどうするんだ!?」
母「あのねぇ…もぅ高校生なんだからバイトしてお小遣い稼ぐくらい普通でしょ?」
父「いや、その辺の普通の高校生ならそうだろうが違うだろ?」
母「何が違うと??」
父「ママは本気で分からないのか!?世界一可愛い娘の涼子がバイトなんてしたら危険だとは思わないのか!?」
母「はぁ…そんな過保護でこれからどうするのよ?卒業したらいずれは涼子も働きに出るのよ?本人にやる気があるんだから少しくらい社会経験させた方がいいでしょうが。」
クグラ「大丈夫!卒業したら俺が涼子を養うから!わざわざ働きに出る必要はない!」
母「クグラ…私はあなたがちゃんと就職できるのか心配よ。二学期の成績悲惨だったし。」
クグラ「ゔっ…。」
「ねぇ、パパとお兄ちゃん?涼子ね、自分でちゃんと働いたお金で買いたい物があるの。お願い!少しの間でいいからバイトしたいの!」
みんな涼子に本気でお願いされるとダメとは言えなくなるのです。
父「仕方ない…。」
エト「父さん!いいのか!?」
父「その代わり条件がある!」
「条件??」