第41章 パパの育児奮闘記?(ヤタカ続編)
「ちょっ!パパ!密会とかじゃないし!」
カンナギ「たまにヤタカをネタに二人で話してただけだ。別にお前みたいにコソコソしてたわけではない。」
ヤタカ「わざわざウツロイまで来て僕をネタにしてたのか!?」
「別に何話してたっていいでしょ!」
ヤタカ「リョウコ…僕は君が心配なんだよ。カンナギに口説かれたり体触られたり…」
カンナギ「んな変質者みてぇなことしねぇし!」
「もぅ!パパったらカンナギ様に失礼じゃないの!…てか、パパが私を心配するのはあの涼子に私が似てるからでしょ?生まれ変わりだと思ってるからなんでしょ?」
ヤタカ「そんなことは…」
「そんなことあるよ!いつもいつもママと涼子の話ばっかしたり、涼子と比べたり!私はあの涼子じゃないんだから!」
カンナギ「ヤタカ…お前さ、比べたりは良くねぇだろ。」
ヤタカ「そうだね…比べたりしてすまなかった。君は涼子じゃなくて僕とキクリの娘のリョウコだもんね。」
そう言ってNAME3#の頭を撫でた。
ヤタカ「君の気持ちをちゃんと分かってなかったパパが悪かったよ。でもこれだけは信じてほしい。パパはあの涼子と関係なくリョウコのことを娘として愛してるんだよ。」
「パパ…。」
ヤタカ「さぁ、パパと一緒にお家に帰ろう?」
「パパ…ごめんなさい。」
ヤタカ「リョウコ!」
リョウコの名を呼び抱きしめようとしたがリョウコはそれを避けた。
「パパ…もぅ…ギューってされるの嫌なの。」
ヤタカ「なぜに!?僕のことまだウザい!?ちゃんと反省したよ?」
「ん〜…そうじゃなくて…ちょっとね…。」
カンナギ「リョウコ、はっきり教えてやれ。」
「あのね、パパね…最近ちょっと臭うなぁって…。」
ヤタカ「えっ!?嘘っ!?カンナギ?僕臭い??」
カンナギ「いや、別に俺は何とも感じねぇよ?ほら、年頃の娘って父親が臭く感じるじゃん?あれだろ。」
「だから…あんまりくっついたりは嫌なの。ごめんね?」
ヤタカ「そんなー!!」
こうしてリョウコと仲直りできたのだが…お年頃の娘の『パパ臭い』はヤタカにとって辛い言葉なのであった。
終