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短編(アラタカンガタリ )

第41章 パパの育児奮闘記?(ヤタカ続編)


「もぅパパったら!私は涼子じゃなくてリョウコなんだから!」
ブツブツ言いながら歩いているとカンナギがやって来た。
カンナギ「よぉ!また一人で散歩か?」
「あっ!カンナギ様!」
リョウコは、たまにカンナギに会っていたのである。
それをコソコソとヤタカは覗いていた。さっきウザいと言われ落ち込んでたはずなのだが直ぐに立ち直りリョウコを追って来たのだ。
ヤタカ「なにー!?カンナギと密会だと!?僕のことを幼女趣味とか言ったくせに…自分の方が幼女趣味じゃないかー!!」
もちろん木に隠れてコソコソしてるのでリョウコ達には気付かれてないのです。
カンナギ「何かあったのか?」
「ん〜…パパがあんまりにも煩いから…つい、ウザいって言っちゃったんです。」
カンナギ「あぁ、アイツは心配性の神経質の潔癖バカだからなぁ。」
「潔癖バカって…まぁ確かにそうですけど。」
カンナギ「悪りぃ悪りぃ。…ヤタカはお前が可愛くて仕方ねぇんだよ。」
「それは分かるんですけどねぇ…。でも…パパは私というか昔面倒見てたっていう涼子のこと考えてるからモヤモヤするのかもしれないです。」
カンナギ「確かにお前はあの涼子に似てるかもしれないな…。」
「でも私と涼子は別人です。私は涼子の生まれ変わりだとか言ってましたけど…。私は涼子じゃないもん。」
カンナギ「そうだよな。お前はお前だよな。」
カンナギはリョウコの頭を撫でた。
「カンナギ様…。」
カンナギ「お前の気持ちを…ヤタカにちゃんと伝えてみたらどうだ?」
「ん〜…でも、さっきウザいとか言っちゃったし怒ってるかも。」
カンナギ「はっ!ウザい程度でヤタカは怒らねぇよ!半泣きで鼻垂らしてるかもしれねぇけど!」
ヤタカ「僕は鼻なんぞ垂らさん!!」
コソコソと隠れてたヤタカが二人の前に出てきた。
「パパ!?居たの!?」
カンナギ「なんだよ。盗み聞きしてたのか?」
ヤタカ「たまたま通りかかったら君達の話が聞こえただけだ!」
カンナギ「嘘付け!どうせ、ウザいって言われた後コソコソ着いて来たんだろ?」
ヤタカ「…そんなことより!カンナギ!なんでリョウコと密会してるんだ!?」
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