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短編(アラタカンガタリ )

第41章 パパの育児奮闘記?(ヤタカ続編)


そして1歳半になった頃、リョウコは高熱を出した。
「ゔぅ…パパ…ママ…。」
ヤタカ「リョウコ……可哀想に…。」
キクリ「ヤタカ…大丈夫よ。お医者様もただの風邪だと言ってたし。それに子供はよく熱を出すから。」
ヤタカ「でも…こんなに苦しそうなんだよ?リョウコに何かあったら僕は…あの涼子みたいに居なくなってしまったら……。」
不安そうな顔をしながらヤタカはリョウコの頭を撫でる。
キクリ「ヤタカ…あなたがそんな不安そうな顔をしたらリョウコだって不安になってしまうわ。」
ヤタカ「…そうだよね。リョウコ、ごめんよ。パパとママが一緒だから大丈夫だからね?」
「…うん。」
そして次の日には風邪も治りリョウコは元気になった。
「パパ〜!あしょぶ!」
ヤタカ「リョウコ?まだ病み上がりなんだからおとなしくしてないとダメだよ?」
「やんやー!!」
ヤタカ「じゃぁ、パパが抱っこして散歩に行こう?」
「あい!」
キクリ「冷えたら大変だからあまり遅くならないようにね?」
ヤタカ「分かってるよ。行ってくるね。」
そしてヤタカはリョウコを抱いて外へ出た。
「パパ〜!お花!」
ヤタカ「お花だね〜。綺麗だ。」
「これ!マンマ!あげうの!」
ヤタカ「あぁ、ママのお土産か。リョウコはママが大好きなんだな。」
「うん!パパもしゅき!」
ヤタカ「…そうか。パパもリョウコが大好きだよ。」

そして早くもリョウコが12歳になり事件は起きた。
リョウコはよく行き先を告げずに出かけるようになった。
ヤタカ「リョウコどこへ行くんだ?」
「ちょっとその辺行くだけ!」
ヤタカ「その辺ってどこだい??」
「煩いなぁ…どこでもいいでしょ?」
リョウコはヤタカに対して絶賛反抗期中なのである。
ヤタカ「どこでもいいわけないだろ?もし何かあったら……」
「もぅ!やめてよ!私もぅ小さい子供じゃないんだから!放っておいてよ!」
ヤタカ「リョウコ…。なんでそんなこと言うんだい?パパのこと嫌いか??」
「嫌いってかウザいの!」
ヤタカ「ウザい!?あの涼子はそんなこと言わなかったのに…」
「私は昔パパが面倒見てた涼子じゃないんだから!」
そう言ってリョウコは出て行ってしまいヤタカは本気でショックを受けた。
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