第40章 もしもヨルナミと夫婦だったら(クグラと夫婦主人公) 転生
「ヨルナミ!そういう強い印象のない出来事って忘れちゃうものよ?」
ヨルナミ「……。」
不機嫌になったヨルナミはそのまま黙って部屋を出て行ってしまった。
母「あら、拗ねちゃった。」
「まぁ、お母さん。お茶菓子は置いてってくれた事だしとりあえずいただきましょう?」
母「そうね!このお菓子!毎年楽しみにしてたのよね〜!」
「カセフノからのお歳暮毎年コレなんですね!」
涼子と母がお菓子を食べながら喋ってる間ヨルナミは…
ヨルナミ「何なんでしょう!?あの二人は!!会って早々私なんかそっちのけで仲良くなっちゃって!涼子は私が母上大好きなの知ってるのに!母上だって私と涼子がまだ新婚なの知ってるのにー!!しかも二人揃って私をネタに笑いまくってるしー!!」
涼子に母を取られ、母を涼子に取られ、更にネタにされて笑ってることに対してとてもイライラしていた。
そして30分後…
「ヨルナミ〜!お母さんそろそろ帰るってさ〜!」
母「お邪魔したわね。」
「お母さんのこと送ってってくれる?」
ヨルナミ「…私がですか?」
「うん!いいでしょ?母と息子水入らずで散歩がてら送ってってよ!」
ヨルナミ「まぁ…別に構いませんが?」
「…さっきはヨルナミをネタにして笑ったりお母さん取っちゃってごめんね?」
ヨルナミ「…涼子。」
「これからは極力笑わないでネタにするから!」
ヨルナミ「いや…もぅネタにしないでくださいよ。」
ヨルナミは母を今住んでる家まで送って行った。
送って城まで戻ってくるとヨルナミはとても疲れた顔をしていた。
「お帰り〜!…どうしたの?」
ヨルナミ「なんか…とても疲れました。送ってる間ずっと早く孫の顔見せろと催促されて…『私は早く孫を抱いて!ばぁばと呼ばれたいのよー!!』と熱くなって…。」
「あらま〜。」
ヨルナミ「私はまだ涼子と二人きりがいいのです!」
「ヨルナミは甘えん坊だもんね〜!」
ヨルナミ「何を言ってるのです?まだ結婚して1年経ってないのですから二人きりがいいのは当たり前でしょう?」
「はいはい。ごめんね?」
涼子はヨルナミに口付けた。
「もぅ少し二人きりで過ごそうね?」
ヨルナミ「えぇ。涼子、愛してます。」
当分は二人きりで過ごしたいと思ってる二人なのだが、母の孫攻撃は続くのである。
