
第40章 もしもヨルナミと夫婦だったら(クグラと夫婦主人公) 転生

母「今はこんな便利な物があるのね〜。」
「まぁ、私が居た異世界の道具なんですけどね。この前ヨルナミが寝てた時の動画あるんですよ?」
涼子はスマホで撮ったヨルナミ動画を見せた。『母上…』と寝言を言いっている動画である。
母「ぷふっ!!ヤダ〜!まだ母上母上言ってるの??可愛い〜!」
「やっぱ昔から寝言で『母上』言ってたんですか??」
母「もちろん言ってたわよ!あと、乳離したばかりの頃に極力一人で寝るようにさせてたんだけど、ある日こういう感じで枕抱きしめながら『母上…一緒にねんねしてくれる?』って甘えてきたのよ〜!!」
母はその時のヨルナミの様子を真似しながら言う。
「なにそれ超可愛い〜!!」
母「でしょ〜?我慢出来ずに抱きしめて頬擦りしそうになったわよ〜!」
「え〜?頬擦りしちゃえばよかったのに!」
母「あの時はね…ヨルナミに早く自立した立派な人間になってほしかったから…あまり甘やかさないように我慢してたのよ。今思うと勿体ないことしたわ…。」
「そうだったんですね…。てか、今でも『涼子…一緒に寝てくれますか?』って甘えてくるんですよ?」
母「本当に〜!?ヤダ〜!200年以上生きてるのにまだ子供なのね〜…ん?いや寧ろ大人になったが故にヤラシイことを考えながら甘えてる!?」
「まぁいい歳ですからね〜。」
母「ヤラシイのは仕方ないか…。そうでもないと孫の顔見られないし。」
「ヨルナミはまだ子供は考えてないみたいですよ?」
母「えー!?あの子何考えてるのかしら?産むなら一歳でも若い方がいいのに!涼子さんの体のこと考えてないのかしらね?」
「きっとまだ自分が子供の位置にいたいんでしょ……あっ!やっとお茶とお茶菓子が来た。」
喋っているとヨルナミが襖を開けて入って来た。ちなみにちゃんとお茶とお茶菓子も持って来ている。
ヨルナミ「さっきから聞いてれば…私のことネタにして……」
母「あら?盗み聞きしてたの??行儀が悪いわよ?」
ヨルナミ「行儀なんてどうでもいいです!私をネタにしないでくださいよ!」
「何言ってんのよ?お母さんと話すことといったらヨルナミの事しかないでしょ?」
母「そうよ。今まで誰にも話せなかったんだから!」
ヨルナミ「私が昔やった良き行いなど話せばいいじゃないですか!」
母「ごめん…正直そういうの忘れちゃったわ。」
ヨルナミ「そんな!?」
