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短編(アラタカンガタリ )

第38章 学パロ 〜逆ハー?ver〜バレンタイン


そんなこんなで早くも放課後になった。
涼子はさっさと家に帰りクグラ達に渡すチョコの準備を始めた。
クグラ「涼子〜!なんで先にさっさと帰っちゃうんだ!?」
「今、クグラお兄ちゃん達にチョコ作ってるんだから来ちゃダメ!」
クグラ「えっ!?そんなー!!」
涼子はクグラをキッチンから追い出した。
そしてエトと父が帰ってきた頃に涼子のチョコが出来上がった。
「お兄ちゃん、パパ!これ涼子からバレンタインのチョコね!」
涼子が作ったのは生チョコのケーキだった。
父「涼子…パパの為にこんなに…」
父は涼子を抱きしめた。
クグラ「あー!!親父!!涼子に触るな!」
父「娘に触れて何が悪い!!」
エト「ほら、親父もクグラも!涼子の前でモメるんじゃない!」
「お兄ちゃんもパパも喧嘩しちゃダメだよ?仲良く食べてね?」
涼子はケーキを切り分けた。そこでまた戦いが始まるのである。
クグラ「あー!親父!それ一番デカい!!」
父「ふっ!早い者勝ちだ!」
エト「親父もクグラもやめないか!どれでも涼子が作ったんだから美味いだろ?」
父「とか言いながらお前ちゃっかりデカいの取ってやがるな!?」
クグラ「兄さんずるい!」
「もぅ!やめて!喧嘩するならこれ全部ママにあげちゃうしもぅ作ってあげないから!」
クグラ「それだけはご勘弁を!」
エト「涼子すまない。」
父「もぅ喧嘩しないから。また来年も作ってくれ。」
三人とも涼子には弱いのです。
こうして無事に涼子からのチョコを貰えたクグラはとても上機嫌になりました。
クグラ「ところで涼子?学校でヨルナミ達以外にはチョコあげたのか??」
「ん?カナテ君にあげたよ?革君はコトハちゃんが好きだからあげなかった。」
クグラ「は?誰だよカナテって!?革は聞いたことあるけど。」
「この前転校してきたばかりだから知らないんだよ。」
クグラ「まさかそいつが本命だったりするのか!?」
「…違うよ?涼子の本命はクグラお兄ちゃんだから…。」
クグラ「えっ…」
「今はクグラお兄ちゃんが一番好きなの!」
クグラ「涼子ー!俺も好きだー!」
今はという部分はスルーして泣いて喜ぶクグラなのでした。
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