第37章 ヤタカとバレンタイン(パパの育児奮闘記？主人公)

「もぅ！オキマお兄ちゃんに幼女趣味なんて言って！ちゃんと謝りなさい！」
ヤタカ「…オキマすまない。」
オキマ「いえ…。ヤタカ様は涼子が可愛くて仕方ないから心配になってしまうんですよね。」
「それは分かるんだけど…もぅちょっと信用してほしいな。」
ヤタカ「ごめんよ。」

そしてその日の夜…
「パパ…あのね、涼子ね…渡したいものあるの。」
ヤタカ「なんだい？？」
「これ…パパの分のバレンタインのチョコなの。」
ヤタカ「これは……ありがとう。」
「うん。あのね…涼子はパパが一番好きだから…だから一番大きいチョコ作ったの。」
ヤタカ「一番か…いつまで涼子の一番で居られるのかな。」
「…ずっとかもしれないよ？」
ヤタカ「えっ…」
「まぁ、それはともかく！チョコ食べてみてよ！」
ヤタカ「あっ…そうだね！……ところでこれは食べられるのかい？？」
ヤタカはチョコを見たのは初めてである。
「一応言っとくけど泥で作ったわけじゃないからね？ちゃんと食べ物だよ！」
ヤタカ「そうか…では一ついただいてみよう。」
恐る恐る一つ食べてみた。
ヤタカ「…ん？…美味しい。」
「本当！？」
ヤタカ「あぁ。とても美味しいよ…涼子、ありがとう。」
ヤタカは涼子の頭を撫でた。
「よかったぁ…魔法使わないで自分で作ったからパパの口に合うか心配だったの。オキマお兄ちゃんに食べてもらって美味しいって言ってくれたから大丈夫かとは思ったんだけどね。」
ヤタカ「魔法無しで作ったんだね。凄く上手でびっくりしたよ。(本当は覗いて見てたから知ってるがとりあえず黙っておくか。)」
「あと、ハートのも食べてね？」
ヤタカ「はあと？？」
「その大きいやつ。ハートチョコはね…仲良しのおまじないのチョコなの。パパとずっと仲良しでいられますようにって…だから食べてほしいな。」
ヤタカ「もちろん食べるよ。僕と涼子、ずっと仲良くいられますように。」