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短編(アラタカンガタリ )

第33章 パパの育児奮闘記?(アカチ)


そして1年程経った頃、仲良く親子をやっていた涼子とアカチに別れの時がやってきた。
ハニヤスで大きな地震が起こったのだ。
「ゔっ…パパ…助け…て…」
一人で森に遊びに行ってた涼子の体は木の下敷きになっていてなんとか生きているという状態だった。
アカチ「涼子ー!!どこだ!?」
「パ…パ…。」
アカチ「涼子!?しっかりしろ!」
アカチは木を避けて涼子を助け出し抱き抱える。
「…痛い…よ…。」
アカチ「待ってろ!直ぐに医師…いや!采女族を…そうだ!ナチルの神意で!!」
「いいの…パパ…そこに…優しそうな…お姉ちゃん…が…来たの。涼子…そっちに…行くみたい…。」
涼子は上を指差した。
アカチ「え??」
「ごめんね…パパ…寂しくない…ように…一緒に居る…って約束した…のに…。」
アカチ「…何を言ってるんだ?」
「パパと…バイバイ…しないと…」
アカチ「そんなこと言うな!!……俺を一人にしないでくれ。」
「ごめんね……パパ…ありがとう…エミス…お姉ちゃんが……」
涼子はそのまま息を引き取った。
アカチ「涼子っ!!」

そして長い年月が経ち降し合いが始まりカンナギとの勝負に敗れた時、アカチはエミスにまた会うことが出来た。
アカチ「エミス…。」
エミス「涼子も一緒に待ってたんだよ?」
アカチ「えっ…。」
「パパ!お疲れ様でした!」
アカチ「涼子……。」
アカチは涼子を抱きしめた。
「パパとエミスお姉ちゃんの三人でずっと一緒に居ようね!」

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