第30章 ヨルナミとおバカ主人公10
ある日の神鞘会議の後、涼子のことが話題に出た。
クグラ「そういやさ、アイツどうしてるんだ?」
ヨルナミ「アイツ??」
アカチ「あの変態のことだろ。」
ヨルナミ「あぁ、涼子ですか。」
変態で簡単に通じるのである。
カンナギ「帰ったのにすぐ戻ってきたんだろ?」
ヨルナミ「えぇ、もぅ相変わらず喧しくて。」
ヤタカ「でもなんやかんやで面倒見てるんだろ?」
ヨルナミ「まぁ。懐かれてしまいましたしね。」
クグラ「久々にアイツの顔見に行っていいか?」
ヨルナミ「それは構いませんが…会ってどうするんです?疲れますよ?」
クグラ「そりゃ毎日会ってたら疲れるだろうけどよ。たまに会う程度なら結構笑えるんだよな。アイツ!」
まぁそんなこんなで五天鞘揃って涼子のところへ行く。
涼子の部屋にて…
ヨルナミ「涼子、居ますか?」
「あっ!ヨルナミと……愉快な仲間達!」
ヨルナミ「神鞘ですよ。」
クグラ「…なぁ、お前涼子なのか?」
「見りゃ分かるでしょ!露出狂め。」
カンナギ「いや…前とだいぶ違うぜ?」
「今日はスッピンだからねぇ〜。」
涼子はヤマンバメイクでない時でも派手めな化粧をするのでスッピンだとだいぶイメージが変わるのである。
ヤタカ「君…普段からその方がいいと思うよ?」
アカチ「あぁ、ちゃんと人間に見える。」
カンナギ「前は化け物っぽかったよな!」
「おい!私の事貶しに来たのか暇人め。」
ヨルナミ「皆、久方ぶりにそなたを見たいと言いましてね。」
「見たいって…私は動物園のパンダじゃないっての!…ちょっと今日は憂鬱な気分なのよ…放っておいてちょうだい。」
ヨルナミ「…どこか具合でも悪いのですか?」
クグラ「頭が悪いとか言うなよ?」
「言わねぇよ!……今生理でさ〜。」
ヨルナミ「…そういうのは言わなくていいですよ。」
「自分が具合悪いか聞いてきたんじゃん。でね…痒いのよ。」
ヤタカ「お腹が痛いではなく??」
「腹なんて気のせいだと思えば何でもないわ……股が痒くてしゃーないのよー!…あだっ!!」
ヨルナミは哭多で涼子の頭を叩いた。
ヨルナミ「大声で股とか言うのはおやめなさい!!」
「だって痒いんだもん。てか、自分だってデカい声で怒鳴りながら股って言ったじゃん!」
涼子は服の上から堂々と股を掻きながら言う。