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短編(アラタカンガタリ )

第28章 学パロ 〜逆ハー?ver〜コトハと小学校の思い出


「って事があったの。」
コトハ「あはは…確かにちょっと恥ずかしいかもしれないね。」
「ちょっとどころじゃないよ〜。運動会の後、クラスの男子に『お前の兄ちゃんシスコンだ〜』って揶揄われたんだよ?」
コトハ「それ、お兄さん達に言ったの??」
「言ったよ…そしたら…『そんなけしからん奴はお兄ちゃん達が成敗してくれる!』って言ってちょっとした騒動に…今度はコソコソと『シスコン兄貴の妹』って言われるようになっちゃったよ。」
コトハ「大変だったのね…。でも私一人っ子だからお兄さんにそんなに可愛がられるってのちょっと羨ましいかも…。」
クグラ「だろ!?コトハちゃんよく分かってるなぁ!」
突然クグラが話に入ってきた。
「クグラお兄ちゃん!?聞いてたの!?」
クグラ「部屋の前通ったら聞こえちゃったんだよ。」
コトハ「お邪魔してます。本当、クグラ先輩って涼子ちゃんが可愛くて仕方ないんですね!」
クグラ「そりゃ可愛いさ。…だからコトハちゃん。俺が涼子と一緒に居られない間、悪い虫が付かないように見張っててくれ!授業中抜け出して涼子の様子を見張ってたいんだが…それをやると留年しちまいそうでさ…。」
「もぅ!悪い虫なんて付かないから変なこと言わないでよ!…コトハちゃんと二人で話したいからクグラお兄ちゃんは向こうに行ってて!」
クグラは涼子に部屋を追い出された。
クグラ「涼子!!お兄ちゃんも仲間に入れてくれよ!」
もちろん、涼子から離れたくないクグラは部屋のドアに縋り付いて叫ぶ。すると涼子がドアを開けた。
「クグラお兄ちゃん?涼子ね、コトハちゃんと女の子同士で話したいことがあるの。だから向こうで待ってて?」
クグラ「……お兄ちゃん居たらどうしてもダメなのか?」
「…言うこと聞いてくれないともぅクグラお兄ちゃんとはデートしないよ?」
クグラ「そんなのヤダ!!」
「じゃぁ向こうで待っててくれる?」
クグラ「待つ!だから来週の休みはお兄ちゃんとデートな?」
デートの約束をして上機嫌になったクグラは一階のリビングへと降りていった。
それから涼子ともコトハの恋話が始まるのだが…その話はまたの機会ということで。
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