第6章 熱に焼かれる
じぃっと私の胸元を凝視している杏寿郎さんの視線に、そして上半身は何も身に纏っていないのに、下半身はきちんとベルトまでつけている状態の自分の姿に、酷く恥ずかしさを覚えた。
「そんなに…見ないでください…」
私は両腕で顔を隠しながら、懇願するように言った。
そんな私に杏寿郎さんは
「…綺麗だ」
まるで独り言を言うかのように呟いた。
「触れるぞ」
杏寿郎さんはそう言うと、その剣蛸がたくさん出来た私の大好きな手で、私のささやかな乳房をフニフニと揉みはじめる。
「…柔らい…癖になりそうだ」
杏寿郎さんはそう言ってくれたが、
「…でも…小さくて…杏寿郎さんの大きい手じゃ、物足りない…ですよね?」
そこまで大きいとは言えない自分の胸が、そこまで触り心地の良いものとは思えず、私は思わず杏寿郎さんにそう尋ねてしまう。
「そんなことはない。愛するナオの身体であれば、俺はそれだけで満足だ。…それに」
「…んあっ!」
「肝心なのは大きさよりも感度だと聞いた」
そう言いながら、杏寿郎さんは私の胸の中心に触れた。
「そちらはとても、良いようだな」
「…ん…やだ…誰です…そんなの…杏寿郎さんに…言ったの…」
大方、音柱様辺りだろうと思っている私に
「…秘密だ。そんなことよりも、今はこちらに集中してくれ」
そう言うや否や杏寿郎さんは、指でクニクニと刺激していた逆の方を
ペロリ
とその熱い舌で舐めた。
「…んっ」
片方は指で、片方は舌で甘やかな刺激を与えられ
「…はぁ…んっ…」
私の口からは自分でも聞いたこのがないような甘さを含んだ声と、吐息がどんどんと漏れ出て行く。そして杏寿郎さんにそうされればされるほど、自分の下腹部から感じたことのない疼きを感じた。
下腹部が…ウズウズする…。…早く…その先を…教えて欲しい…。
そんな私の気持ちが伝わってしまったのか
「…下を脱がすぞ」
切羽詰まったような声で杏寿郎さんがそう言った。
「…はい…っ…」
期待と不安が入り混じったような、そんな気持ちがありありと現れてしまっている震えた声で、私は返事をする。
杏寿郎さんがゆっくりと私の胸の中心を弄っていた右手を、私の下腹部へと伸ばし、カチャカチャと隊服のベルトに手をかけた。