第6章 熱に焼かれる
杏寿郎さんが欲を孕んだ熱い瞳でこちらを見ている。その瞳に‥焼き尽くされてしまいたい。
「‥これ以上したら止められない。もう「やめないで‥」」
杏寿郎さんの言葉を遮る様に自然と出た言葉。杏寿郎さんは目を見開き、一瞬止まる。けれど我にかえるなり、サッと立ち上がり私から離れて行ってしまう。
あぁ。やっぱりダメなのか。
そう思った私の目の前にバサリと何かが落ちてきた。
‥布団だ。
そう認識した時には、私の腕はグイッと杏寿郎さんの手に引っ張られあっという間に布団に組み敷かれていた。眼前に広がるのは愛する人の興奮しきった表情。その今までに見たことない表情が、私を更に熱くさせる。
「‥本当にもう止められない。俺は今、ナオを抱きたい」
私ももう、私が止められない。
「‥愛してます杏寿郎さん。‥抱いて下さい」
私がその言葉を言い終わるのと同時に、噛み付く様な口付けが降ってきた。
ちゅ…ちぅ…
「…ん…ふぅ…っ…」
今までされた事のない、溺れてしまいそうな激しい口づけに、息苦しくて眉間に皺を寄せてしまう。それでも、息苦しいと言う気持ち以上に
"気持ちいい"
と思っている自分がおり、自分でも知らない自分のいやらしくも思える部分に恥ずかしさを感じた。けれども、
ちゅっ…ちゅる…
口内を縦横無尽に動きまわる杏寿郎さんの熱く柔らかな舌の感触に、そんな恥ずかしさすらも飲み込まれてしまいそうになる。
「…ん…ふぅ…っ…」
目を瞑り、甘やかな口づけの感触に酔いしれていると、いつのまにそうされていたのか、気がついた時には隊服のボタンも、シャツのボタンもとりはらわれており、お世辞にも可愛いと言えない下着が杏寿郎さんの眼前に晒されていた。
杏寿郎さんの唇が、私の唇から離れていき、
「…はぁ…」
首に、
「…んぅ…」
そして鎖骨に、
ちゅっちゅっ
とわざと音を立てるように口付けて行く。そして、私の胸に下着の上から口付けると、
「…外してもいいだろうか?」
杏寿郎さんにそう問いかけられ、その問いに対し、恥ずかしくて声が出せない私はゆっくりと一度頷いた。
ぷちっぷちっぷちっ
3つあったボタンが杏寿郎さんの手によって外され、
ハラリ
杏寿郎さんが私の下着を開き、私の胸がとうとう外気に晒されてしまう。