第6章 熱に焼かれる
ベルトのバックルを外し
「腰を、浮かせてくれるか?」
そのお願いに、無言で従い腰を浮かせる。すると私のベルトがスルリと、あっという間に抜かれてしまう。その後、杏寿郎さんはすぐさま私のズボンに手をかけ、私の目を、欲を孕んだギラギラとしたそれでじっと見つめる。
「こちらも脱がすぞ」
杏寿郎さんは、今度は有無を言わせることなくそう言った。
「…っ…はい…」
脱がしやすいようにと、先程ベルトを抜かれた時と同じように腰を浮かせた私に
「いい子だ」
杏寿郎さんはそう言い、その艶っぽい言い方に、ジワっと自分のソコから熱い何かが溢れてくるのを感じた。
杏寿郎さんにズボンを脱がされてしまった私が身に纏っているのは、とうとう下履き一枚のみ。すっかり裸に近い姿になってしまった私と対照的に、まだ一枚たりとも衣服を脱いでいない杏寿郎さんの姿がなんだか狡いと感じてしまう自分がいた。
下履きに手をかけようとした杏寿郎さんに
「…待ってください」
私がそう声を掛けると
「…っ…どうした…?頼むから、あまり焦らさないでほしい」
切羽詰まったような声で杏寿郎さんが言った。私にはその言い方がひどく可愛い物に思えた。
「焦らしてなんか…いません…ただ、私だけ…こんな姿だから…」
「…確かに、俺だけ服を着ていては不公平だな」
杏寿郎さんはそういうと、私に覆いかぶさっていた身体を起こし、
「少し待っていてくれ」
そう言って隊服を脱ぎ始めた。隊服を脱いだ杏寿郎さんは、先程脱がせた私の隊服の上に重ねるようにそれを置き、次にシャツのボタンに手を掛けた。
段々と杏寿郎さんの肌の色が見えて行き、その様子がひどく卑猥なものに見えた。杏寿郎さんはボタンを全て外し終えると、シャツから袖を抜き、脱いだシャツを先程と同じように重ねて置いた。
次に杏寿郎さんはベルトに手を掛け、バックルを外す。けれども私にしたのとは違い、ベルトを抜くことなくそのままズボンをスルリと脱ぎ去った。
すると私の視界に入ってきたのは、
…あれが…杏寿郎さんの…
初めて目にする杏寿郎さんの褌姿。そしてその奥にある、褌を押し上げるようにしている、杏寿郎さんのソレ。
気がつくと、私の目はソコに釘付けになっていた。