• テキストサイズ

暖かく和やかに【鬼滅の刃】【煉獄さん】

第6章 熱に焼かれる


私の口はもう止まらなくなってしまった。

「何であんなあからさまな嘘に騙されちゃうんですか?何で避けてくれなかったんですか?何で‥あんな綺麗な女性に迫られちゃうんですか?‥私の杏寿郎さんなのに!私だけが口付けて良いはずなのにっ!」

言葉と一緒に涙も溢れてきて、目の前にいる杏寿郎さんの顔が歪んで見えなくなった。

「いつも‥いっつも女性に迫られて‥っ!あんなの私だって見たくない!‥私だけの杏寿郎さんで‥」

いて欲しいのに、と言おうとした言葉は杏寿郎さんに飲み込まれてしまった。

ちぅっと強く唇を押し付けらる。その行為に昨日の女性との口付けが頭をよぎり咄嗟に押し返そうとした。けれど後ろにある壁が、私に覆い被さりそうなほど密着した身体が、それを許してくれない。

「離して」と言おうと少し口を開いたところにヌルリと杏寿郎さんの舌が入り込んでくる。それが私の舌を絡め取る様に動き回り、その気持ち良さで私の頭はどんどん思考を奪われて行く。





どれだけそうされていたのか分からない。私の脚からは完全に力が抜け、ズルズルと壁伝いに身体が落ちて行く。それでも尚、杏寿郎さんの唇は離れて行く気配が見られない。

ちゅっと音を立て、漸く私は杏寿郎さんの激しい口付けから解放される。私はもう殆ど酸欠に近い状態で顔も羞恥による涙で濡れていた。

「‥俺が口付けたいと思うのは、今までも、これからナオ、君1人だけだ」

私の涙を指で拭いながら、たまらなく甘い声で囁かれる。

「君を悲しませてしまったことに関しては心から謝る。だがあんなもの俺にとっては虫が止まったのも同然。俺の心を熱く燃やすのは、君だけなんだ」

だから、どこにも行かないでくれ。

そう言って私にまた口付けを落とす。今度は私もその逞しい身体に腕を回し、杏寿郎さんの舌に応える様に自らそれを動かす。卑猥な水音が部屋に響き、杏寿郎さんを求める私の気持ちがどんどん加速して行く。それは杏寿郎さんも同じだったようで、大好きな剣だこだらけの手が私の合わせに差し込まれた。

このまま‥流されてしまいたい。

そう思った。けれど杏寿郎さんの手はピタリと止まり、唇も離れていく。やめて欲しくない。私はその唇を自ら引き寄せ再び口付ける。杏寿郎さんは私のその行動に驚いたのか、ピクリと肩を揺らしたが、すぐにそれに応えてくれた。
/ 391ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp