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暖かく和やかに【鬼滅の刃】【煉獄さん】

第13章 暖かく和やかに


「…っすみません」

私が慌てて頭を下げると

「あっ!いやそう言う意味じゃなくて!煉獄さんの年齢からして、そのうちそんな話が聞けるだろうなって言うのは元々予想してたし。煉獄さん、頼めばなんで自分でやっちゃうでしょ?上司として部下の安全を守るのも、ましてや妊娠しているとなれば、頼む仕事の種類を調整するのも仕事のうち。万が一何かあってからじゃあ大変なんだから、そう言った意味で早く教えて欲しかったなぁ…って事が言いたかったの!だからそんな風に謝らないで!おじさん罪悪感でどうかしちゃう!」

室長はそう言って頭を抱えながらグネグネと身を捩らせていた。

まさか、そんな優しい言葉をかけてもらえるなんて…。

慌てふためく室長の顔をキョトンとした顔で見ていると、

「えー!煉獄さん妊婦さんだったの!?普段と全然変わらないから気が付かなかった!」

「私は知っていたわよ。良いでしょう。羨ましいでしょう」

「そうなの!?成る程だから普段はさり気無く人に仕事を押し付けようとする先輩が、やけに煉獄さんに優しかったわけだ!」

「殴るわよ?」

事務所内にいたメンバーにも室長の大声は聞こえていたようで、口々に"おめでとう"やら"頑張ってね"やら声をかけてもらった。

「みなさんありがとうございます」

私は振り返り、

「で、少し真面目な話なんだけど」

室長の声に、私は再び身体をそちらに向ける。

「仕事は…辞めちゃうのかな?」

私の肩はその言葉にピクリと反応してしまう。

「…仕事は、一度辞めようかも考えています」




————————




それは少し前の話。その日は珍しく杏寿郎さんも一緒に夕食を食べられ、みんながまだ居間にみんなが集まっていた。

「あの、皆さんに相談があるのですが…少しよろしいですか?」

食器を拭き終え、みんながバラバラになってしまう前にと声を掛けさせてもらった。

「それでは、お茶でも淹れましょうか」

「うむ!そうだな!俺も手伝おう」

「ありがとうございます」

「僕はナオさんと同じトウモロコシ茶が良いです」

「ふふっ。気を遣ってくれてありがとう」

湯呑みを5つだし、急須に3人分のお茶っぱを入れ、コーン茶のパックを2つ湯呑みに直接入れた。ポットからお湯をいれると、良質なお茶の香りと、コーン茶の香ばしい香りが辺りに広がった。

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