第12章 変わらぬ愛をあなたに誓う
「どう考えてもお前が俺を笑わせようとしたんだろう」
「そんなことはありません!私は真剣です!」
そんな槇寿郎様と私の言い争い(正確に言えば、私が勝手に騒いでいるだけだが)に気が付いた3人がようやくネズミの話から戻って来た。
「む?父上、ナオに何を言ったんです?こんなに肩をプルプル震わせて怒っているとは…彼女を傷付けるのであれば父上とて許せない!」
「そうですよ槇寿郎さん。こんなに可愛らしい義理の娘をいじめてはバチが当たります」
「父上、母上と兄上が怒る前にナオさんに謝っておいた方が良いかと思います」
どの口がそれを言うか。
と本来であれば言いたいところだったろう。けれども方向性が完全にずれてしまったこの話は
「…瑠火様、杏寿郎さん、千寿郎さん…ありがとうございます!」
何故か槇寿郎様1人を悪者にし、
「…続きを見るのは明日にしたらどうだ?」
よくわからないまま終わりを迎えたのだった。