第12章 変わらぬ愛をあなたに誓う
「…いえっ…あの…さっきので…私は十分満足したので…」
そう口にしては見たものの、すっかり杏寿郎さんとの行為に慣れてしまった私の身体は、すぐにその甘やかな刺激を思い出し再び熱くなる。
「うぅむ…そうか」
杏寿郎さんはそう言いながらも私の耳元に口を寄せ
「だが俺はどうしても…ナオのここにもう一度俺のを注ぎたい」
「…っ!」
甘く、まるで私の欲を掻き立てる様に、私の下腹部をサワサワと撫でながら呟く。戻りかけていた私のスイッチが杏寿郎さんによって再び強く押され、私は自分の下腹部があっという間にトロリと溶け出していくのを感じた。
2度目の行為終え、私はいつものごとく杏寿郎さんに運ばれ、本日2度目の露天風呂に浸かっていた。
「やはり部屋付きの露天風呂は最高だな」
先程とは違い、今度は杏寿郎さんと隣り合って露天風呂に浸かる。
「そうですね。あ、でも個人的には大浴場にも興味があるんですよね。折角だから明日はそっちに入ってみたいと思いまして」
私のその言葉を聞いた杏寿郎さんは、顔をこちらに向け、ほんの少し不満げな顔をしながら
「…確かに大浴場は気になるが…俺はどうしてもナオと2人で風呂に浸かりたい」
と言った。そのほんのりいじけた様子の杏寿郎さんが可愛らしくて、私はその腕に頭をコテンともたれ掛けさせ
「大丈夫です。大浴場にも行って、杏寿郎さんともまたこうして露天風呂に入ります。温泉は大好きなのでいくらだって入れます」
と、私が杏寿郎さんを宥める様に言うと
「そうか!なら良い!」
と満面の笑みを浮かべた。
その後は若干ふらつきながらも自分で身体を拭き、浴衣を着た。着替え終えた私は、鏡台に座り、髪を乾かすためにドライヤーの線をコンセントにプスリとさす。この日のために買ってきた、少し高めのフェイスマスクを顔に貼り、いつもより気持ち多めにヘアオイルも塗り込んだ。そうしていると、私と同じ様に浴衣を着終えた杏寿郎さんが、ヒョイっと鏡に映り込んで来た。何故か杏寿郎さんはフェイスマスクを貼り付けている私の顔をじーっ見つめている。
「…なんですか?」
「いや。面白い顔だと思ってな」
「…っ失礼な!保湿は大事なんです!…杏寿郎さんも使ってみます?」
その言葉に杏寿郎さんはパッと顔を明るくし
「うむ!」
と嬉しそうに答えた。
